新潮文庫<br> うさぎとトランペット

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新潮文庫
うさぎとトランペット

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  • サイズ 文庫判/ページ数 506p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101072326
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

宇佐子は、転校生のミキちゃんを仲間はずれにするクラスの雰囲気に傷ついて、学校へ行けなくなった。微熱が続く夜明け、宇佐子は公園から響いてくるトランペットの音色に心惹かれる。ミキちゃんに誘われて町のウィンド・オーケストラでトランペットを習うことになった宇佐子は、きらめく音、ブラスの楽しさ、演奏する喜びを知る。音楽に解き放たれて、伸びやかな心が育っていく…。

著者等紹介

中沢けい[ナカザワケイ]
1959(昭和34)年生れ。千葉県館山市に育ち、18歳の高校在学中に書いた「海を感じる時」で群像新人文学賞を受賞、単行本がベストセラーになる。’85年、『水平線上にて』で野間文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

七色一味

49
読破。えっと、伸びやかな心が、育っていったのか? ごめんなさい、正直その辺り、よくわかりませんでした(笑)タイトルからすると宇佐子が主人公なんだろうけど、どうも主人公の存在感が…。そして主人公を脇に追いやった物語が続いていて、どうにも本筋が掴みきれませんでした。こういうテーマならもっとこう、ストレートな方が読みやすいだろうし好感度も上がるかと思うんですがねぇ。2015/09/21

はらぺこ

43
『楽隊のうさぎ』から数年後の話なので、あの吹奏楽部のその後や部員達のその後が少しだけ知る事が出来る。 宇佐子は可愛かった。でも、宇佐子がトランペットに触れるまでが長い・・・。宇佐子の雄姿を期待してたので続編を出してほしいなぁ。続編ではピンクバナナに市民会館に来てた2人も参加してくれてたらええのになぁ。2012/01/07

岡本匠

20
楽隊のうさぎの続編的な小説。でも主人公は小学生の宇佐子。 とても良い耳を持っているが故に、転校生が加わった事による教室の不協和音に反応し、熱を出して寝込んでしまう。それでも転校生のミキと、徐々に心を通じあわせ、そしてトランペットに出会っていく。 小学生の日常を丁寧に描きながらその成長を緩やかに緩やかに描いていく小説。 2017/09/24

ちょこまーぶる

18
中沢けいさんの作品は初めて読みました。音楽好きなので演奏会前の緊張感やレッスン風景も含めて楽しく読めました。それにしてもミキちゃんと宇佐子ちゃんは感じ方や考え方が大人ですよね。物事を冷静に見ている半面ちょっと子どもっぽい言動が現れた時は少しホッとしました。ピンクバナナの定期演奏会の情景がもう少し見てみたかった・・・特にミキちゃんと朝岡先生ら3人で奏でる有名な?クラリネット曲の演奏風景なんかを。2012/05/29

MIHOLO

16
楽隊のうさぎは未読。感受性の強い主人公が音楽と同じ歳だけど既に完成されてる転校生との出逢いで、どう成長していくのか楽しみにしてたけど、そんなに必要と思えないエピソードが長くて途中からは斜め読み。だって卒業生達の演奏前のいざこざとかは、本当によくありがちな話で、まあそれを小説に出来るのは才能はいるんだろうけど、なんだか子供達の答えのでない愚痴を聞かされてる気になってげんなりしたし。そこ掘り下げる必要あったのかしら。良い文章も沢山あったのに。そちらが記憶に残らず残念。2018/08/18

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