感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
71
オジロマコトさんは行間と言おうか、言葉だけでなくコマと絵で感情を巧みに表現していると思う。イサキとガンタ。それぞれが眠れない、眠りたくない理由が見えてくる。お互いに抱えているものの、経験したこと。眠れないことから近づいたふたりはお互いを受け入れるだろう。イサキを可哀想と思うか。ガンタは思わないだろう。ただ、ふたりの未来に少し暗雲があるのは確か。願わくば、その暗雲がふたりで乗り越えられるものであって欲しい。ツーちゃんも健気。白マル先輩も実に良いキャラクター。次巻の発売が楽しみです。夏はスイカですね。2021/01/05
ぐうぐう
20
高校一年生、夏、星空、そして二人っきりの合宿。そこに姉が投入される。一人称の、あるいは二人称の物語が、三人称となることで、ふいに客観が生まれる。とはいえ、第三者という客観は、己の、あるいは相手の気持ちを逆に鮮明にさせたりする。眠れないという共通点が距離を縮めた二人だけれど、もっと知りたい、理解したいという気持ちが、二人をさらに近付ける。そこにもはや、不眠という共通点はなくていい。カメラ、安堵、涙、そしてキス。2020/12/16
すし
6
とても絵が丁寧で美しい。文字は少ないけど絵だけで夏の雰囲気がとても伝わってくる、夏が恋しくなるような気がしました。ものすごい絵描きさんだなと改めて読んでて思いました。2021/05/01
kogufuji
6
このままずっと夏休みだったらいいのにね、とありきたりだけれど思ってしまう。2020/12/12
葉鳥
5
ここで丸太の眠れない理由も明らかに。2人とも眠りによって失うのが怖いんだね。「ときめきでシャッターをおすんだ。」金沢探索は懐かしいな。合宿、やりたいこととしたいことしかなくて隣に好きな人がいるの楽しそう。本当ずっと続けばいいのに。早矢と丸太のやりとりが良かった。2022/05/06