出版社内容情報
気になるあの子と真夜中の学校を冒険しよう
ある日急に、なぜだか眠れなくなってしまう。
はっきりした理由もないのに、
これまでどうやってグッスリ眠っていたのかもわからなくなってしまう。
そんな孤独で不安な夜を、気になるあの子と2人で乗り越えられたら……
『富士山さんは思春期』『猫のお寺の知恩さん』のオジロマコト最新作は
能登を舞台に描かれる“眠れない”高校生の思春期の夜。
臨海学校で奇跡のような夜を過ごした中見とイサキは、
天文部のために力を合わせて活動を開始する。
学校のクラスで浮いた存在で、不眠に悩み
自分だけが不幸だと思っていた中見は、
イサキとの時間を過ごす中で少しずつ変わってゆく。
そして真夜中の学校の屋上、花火大会の夜に――
<各界のクリエーターから絶賛の嵐!>
漫道コバヤシ漫画大賞「甘酸っぱい賞」受賞!
NHK「あさイチ」で紹介されるなど、
このまぶしすぎる物語に各界から注目が集まっています。
※インソムニア=不眠症
【編集担当からのおすすめ情報】
青春漫画の旗手としてヒット作を生み出し続けるオジロマコト先生の最新作!
読めば登場人物たちと一緒にウトウト、ゆらゆら、優しい眠りに誘われます。
そしてこれまでの作品からよりまっすぐに、相手を想う強い気持ちと、
かつてない胸がキュンとするような心地よい切なさを描いた、
まさに最高傑作と言える内容です。
ファンの方も、初めての方も、ぜひこの傑作に触れてみて下さい!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
92
不眠症の二人の物語だが、もはやストレートな青春ラブコメになっている。美術室でのポスター製作、屋上で見る花火大会、明かされるいさきの眠れない秘密。秘密を知り、中見はラジオアプリを始める。中見といさきの二人のラジオ。二人の時間。これからの将来で様々なことが二人を襲うかも知れない。だが、そんな不安や暗さの暗示を感じさせない。ひたすらに真っ直ぐに、前向きに生きる青春であっても良いと思う。これからも、幸福な日常を描き続ける内容だろうか。これだけ、閉塞感や不安が日常を覆っている毎日だから、そんな展開も良いと思うのだ。2020/05/10
ぐうぐう
21
花火と屋上、真夜中とラジオ。青春ど真ん中、直球勝負の設定と展開が、けれど照れ臭くならないのは、この漫画に誠実な想いが込められているからだろう。不眠は不安が起こす。みんなが寝静まった世界で眠れずにいると、孤独に苛まれる。それがさらに不安を呼ぶ。同じ悩みを抱えた二人の出会いは、世界が孤独ではなかったことの証だ。恋でなくったっていい。恋であってもいい。相手を大切に想う気持ち、その高鳴りがすべてだ。2020/05/03
TaHi
17
夜空って、いろんな楽しみ方がある事にあらためて気付かされた。星の観察⭐️それに花火🎆。それぞれがとても綺麗で、いろんな気持ちを想い起こさせてくれる。ちょっと儚い気持ちも。同じ夜空なのに、星は長く花火は短く終える。そのアナロジーなのかイサキの体の真相が明かされとてもじんとくるものがあった。ガンタの気持ちがシンクロするような没入感のある巻だった。とてもしんみりと心に響いた。2022/01/10
kogufuji
9
変わりはじめる、そのはじまりのところかと。眠れない理由と眠れるときに必要な人の存在と、少しずつわかりはじめていく。ダイナミックな絵が流れるリズムを生んでいて、映画みたいで素敵。2020/04/12
jun200
8
素敵な青春。幸多からんことを2022/09/22