出版社内容情報
サッカーには街と人を豊かにする力がある
川崎フロンターレはここ10年で、サッカーチームでありながら算数ドリルを作り、スタジアムではバナナを売るクラブへと変貌しました。オフには本の読み聞かせ会を実施、青い衣装を着たブルーサンタが入院中の子どもたちを慰問、選手がサポーターと一緒に入浴、と、サッカーという枠を飛び出して地域と密着したクラブになっています。
その仕掛け人が今回の著者、天野春果氏です。本場アメリカでスポーツビジネスを学んだ著者は、そのビジネス感覚を持ちながらも、どうすれば日本、あるいは川崎に根付くかを常に考え、「農業と同じ」との思いに行き着きます。また普段の生活から実にチームに献身的。サポーターから深夜に携帯電話にかかる数時間の長電話に応え、家にいれば考え事をしてる間に2時間超の入浴になることもしばしば。家族でレジャーに出かけても、思わず妻子をおいてイベント関係者に名刺を配る…。ただし著者は、生活を投げ打って仕事をしているというよりは、生活の中から仕事のヒントを見つけ出しており、多くの人の心をつかんだプロモーション活動を行っています。
サッカー関係者のみならず教育、ビジネスの場面などで大いに活用できるはずです。
内容説明
地域貢献、教育など、選手だけでは成り立たないサッカークラブの取り組みが、新たな可能性を引き出す。
目次
序章 算数ドリルのキセキ
第1章 ブームではなくライフ―集客にマジックはない
第2章 シンプルな集客の仕組み―“始まり”をつくり、“終わり”をつくらない
第3章 クラブづくりの鍵を握る七つのつながり―ステークホルダーを活かし、活かされる
第4章 徹底的なマーケティング―集客の鍵は“郷土愛”にあり
第5章 先を読む力となんとかする力―ゴールまで平坦な道はない
著者等紹介
天野春果[アマノハルカ]
1971年生まれ。東京都出身。1992年からワシントン州立大学でスポーツマネジメントを学び、1996年のアトランタ五輪にボランティア参加。同年秋に帰国。翌年、富士通川崎フットボールクラブ(現川崎フロンターレ)に採用され、ホームタウン推進室でクラブの地域密着を推進。2001年、日韓W杯を運営するJAWOCに出向。2002年、W杯後に復職。川崎フロンターレのサッカー事業部・プロモーション部部長兼広報グループ長として、川崎市の市民クラブとして愛され、成長する川崎フロンターレに貢献(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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