小学館新書<br> 働き盛りを襲う脳梗塞―ここまで防げる、ここまで治る最新医療

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小学館新書
働き盛りを襲う脳梗塞―ここまで防げる、ここまで治る最新医療

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098252053
  • NDC分類 493.73
  • Cコード C0247

出版社内容情報

こわいけど知っておきたい「若年性脳梗塞」

脳梗塞の患者数は現在約120万人。医療技術の進歩によって死亡者数は減少していますが、発症する人は増え続けています。中でも最近目立つのは、比較的若くして発症する人。30代、40代の働き盛りで病に倒れる人が意外なほど多くいます。ゴルフなどによる動脈解離、ピルの常用、血流を制限するようなトレーニング法、喫煙、ドラッグなどが引き金になる「若年性脳梗塞」(40代以下で発症)や生活習慣病の低年齢化による「働き盛りの脳梗塞」について、脳梗塞診断・治療の第一人者であり、長嶋茂雄氏の主治医でもある山王病院・脳血管センター長の内山真一郎先生が詳しく解説します。
さらに予防法や、発症後8時間までなら血栓を溶解できる最新治療法についても紹介。異変を感じたら、まずどういう病院に行けばいいか、いい医者の条件とは何かについても、内山先生に語っていただきます。
あわせて、プロレスラーの高山善廣さん、フリーアナウンサーの沼尾ひろ子さんら若年性脳梗塞経験者に、発症したときの様子やリハビリについて取材。働き盛りの脳梗塞についてより具体的に、興味深く読んでいただける一冊です。

【編集担当からのおすすめ情報】
30代、40代の働き盛りで脳梗塞になってしまう人が増えています。それを未然に防ぐには、脳梗塞に対する正しい理解が不可欠。脳梗塞治療の第一人者が、その勘どころを平易な言葉でズバリと解説します。また、脳梗塞は時間との勝負。病院選びで誤った選択をしてしまったら、取り返しのつかないことになります。異変を感じたらどういう病院にかかればいいか、この本を読めばわかります。
さらに、若くして脳梗塞を体験した有名人にもたっぷり取材。脳梗塞のことが、リクツでも実感としてもわかる構成になっています。

働き盛りを襲う脳梗塞

■はじめに

■第1章 脳梗塞ってどんな病気?
脳卒中のなかで圧倒的に多いのは脳梗塞/若いのに発症する「若年性脳梗塞」/医療バラエティ番組の罪/脳梗塞を細かく見ると……/「大血管病」のアテローム血栓性脳梗塞/「小血管病」のラクナ梗塞/心原性脳塞栓症/トイレで力んだら脳梗塞に!?/片頭痛持ちは気をつけて/あなどれない血液凝固異常症/低用量でも、ピルの服用には注意が必要/ゴルフ、ヨガ、体操……健康志向がアダになるケースも/あの人も発症した「もやもや病」って?

■第2章 脳梗塞の症状と意外な原因
こんな症状が起きたら脳梗塞かも/鏡で顔を見てみよう/ラ行がいえなくなる/脳梗塞の前触れ、一過性脳虚血発作(TIA)を見逃すな!/すばやく行動しろ! ACT FAST/ほかにも、こんな症状が出たら要注意/働き盛り世代は知っておきたい稀な症状/めまいをともなう脳梗塞/間違った健康法が深刻な病気を引き起こす/喫煙はあらゆる病気の危険因子/水とアルコールと脳梗塞/遺伝しないはずの脳梗塞が、遺伝したように見えるわけ/肥満、メタボリック症候群が脳梗塞につながる理由/高血圧は最大の危険因子/知っておきたい糖尿病のリスク/脂肪の摂りすぎは動脈硬化の原因になる/イライラしやすい人は、脳梗塞になる危険性が高い!?

■第3章 治療は時間との勝負!
異変を感じたら、すぐに救急車を!/救急車を呼ぶメリット/救急車を呼ぶときは/東京都の脳卒中急性期医療機関一覧/発症直後に起こる再発に注意/まず行われるのは命の確保―救急処置/脳梗塞は、CT検査ではとらえられないことも/死にかけた脳細胞を救える !?/勝負は発症後4時間半以内/t -PAが使えないときは/血管内手術はただいま進化中/外科手術という選択肢もあるが……/急性期の、その他の治療/若年性脳梗塞の場合は?/救える脳細胞を増やす/血管内治療ができる主な医療施設

■第4章 後遺症、リハビリテーションと再発防止法
できることを強化し、できないことは代替手段を考える/後遺症――言語障害と片麻痺/感情障害やうつ病になる人も/発症直後から始める急性期のリハビリテーション/日常生活を送るためのリハビリテーション/大事なのは最初の1ヵ月間/リハビリで回復する人とそうでない人の違いは?/リハビリテーション専門病院の選び方/状態が悪くなるのは自分のせい/急性期を脱したら/薬はいつまで飲み続けなければいけないのか/一生飲む薬、ジェネリックで大丈夫?

■第5章 脳梗塞を経験した方の証言
ある患者の体験/ケース1 沼尾ひろ子さん(フリーアナウンサー)/ケース2 高山善廣さん(プロレスラー)

■第6章 発症する前に脳卒中を予防する
まずは食べすぎに気をつけて/地中海食のすすめ/予防のためには、一にも二にも禁煙が大事/お酒は適量なら薬になる
が……/脳梗塞の予防には有酸素運動/壊死した細胞を再生することはできるか?/日本の医療レベルは高い? 低い?/脳ドックのすすめ/脳ドックに行けば、こんなことがわかる/徐々に浸透する「TIAクリニック」/「いい医者」を見分ける

■おわりに

内容説明

静かに増えている若年性脳梗塞。その原因は、従来“常識”とされていた生活習慣病だけではなく、片頭痛、動脈解離、血液凝固異常、ピル、ドラッグ…などさまざまだ。脳梗塞はもはや高齢者の病気でも、男性に特有の病気でもない。だが、正しく原因を知れば、脳梗塞を防ぐことも、再発を防止することも可能になる。発症してしまった場合の適切な対応法や最新の治療法、さらには後遺症やリハビリについても網羅。若年性脳梗塞をズバリ解説!

目次

第1章 脳梗塞ってどんな病気?
第2章 脳梗塞の症状と意外な原因
第3章 治療は時間との勝負!
第4章 後遺症、リハビリテーショシンと再発防止法
第5章 脳梗塞を経験した方の証言
第6章 発症する前に脳卒中を予防する

著者等紹介

内山真一郎[ウチヤマシンイチロウ]
1949年、埼玉県生まれ。北海道大学医学部卒業後、東京女子医科大学に勤務。米国メイヨー・クリニックへの留学などを経て、2008年より東京女子医科大学神経内科主任教授、09年から同大学脳神経センター所長。14年4月より国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授、山王病院・山王メディカルセンター脳血管センター長。脳卒中治療の第一人者であると同時に、関連学会の理事、学会長といった要職を歴任。脳梗塞の予防や啓発活動にも力を入れている。04年に脳梗塞に倒れた長嶋茂雄氏の主治医でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アルカリオン

16
良書。わかりやすく学びのある内容を、医療のプロとしての良心的執筆姿勢で書いている。予備知識ゼロではやや難しいかもしれず、専門外の医師や医療関連従事者が読むと得るものが多いだろうという気はするが、わかる部分だけ読んでも大いに参考になる▼これ一冊で著者の内山医師は「信頼できる書き手」だと判断できる▼4-5人に1人は心臓の右心房と左心房の間に穴が開いている(「卵円孔開存」)。これがあっても通常は支障がないが、悪条件が重なると脳梗塞の原因となりうる。2022/11/20

みみりん

3
母の脳梗塞は冬の脱水でした。脳梗塞の治療は時間との勝負と当時も言われていて、発症してすぐ救急車に乗れても病院によっては時間内に最新の治療を受けられない。リハビリはできるだけ早くとわかっていても、リハビリ治療が受けられない病院、リハビリ専門病院に空きがなくて1ヶ月以上転院できないというのが現実でした。先の長い若い人の方が優先されるのかもしれません。84歳の母は退院してからリハビリしても現状維持が精一杯。リハビリしないと動けなくなる。とにかく防ぐしかない。2020/12/18

てつろう

3
多少わかりやすく書いてあるけど、ほぼ知っている内容。体験談とかかいてあるが、具体的な各種の数値なども書いてないと抽象的で参考にならなかった。2014/06/29

かんな

1
該当する項目があるわあるわf´-`;)とりあえずお茶にします。2020/02/09

ponte

1
脳梗塞の怖さが改めて分かった。今の自分に不足していることは、水をたくさん飲むことかな2017/10/29

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