出版社内容情報
ベテルギウスの超新星爆発が迫る!?
冬の夜空を彩る人気星座「オリオン座」。その中でもひときわ目立つ1等星「ベテルギウス」は太陽の1000倍の直径を持つ巨大な恒星だが、星としての寿命を迎えた「赤色超巨星」という状態になっており、すでに「超新星爆発」を起こしている可能性もある。地球から約640光年という、宇宙の中では近い位置にあり、640年前に爆発していれば、今この瞬間にも爆発の様子が見られる可能性があるのだ。ベテルギウスが爆発すると、満月の100倍のまぶしさで輝き、昼間でも肉眼ではっきり確認できる。この状態が3か月ほど続き、その後は次第に暗くなっていき、4年後には肉眼では見えなくなってしまう。オリオン座は右肩を失ってしまうのである。これほど近い距離での超新星爆発は、これまでわからなかった宇宙の仕組みの解明にもつながると、世界中の天文学者がかたずをのんで見守っている。超新星爆発とは何か、爆発の観測で何がわかるのか、人間に害はないのか、爆発した後はどうなるのか…。最新の研究結果から、超新星爆発にまつわる様々な宇宙の謎をわかりやすく解き明かす。
【編集担当からのおすすめ情報】
ベテルギウスの超新星爆発が起これば、2012年5月の金環日食をはるかに凌ぐ稀代の天文ショーになると予測されています。この超新星爆発の詳しい説明はもとより、宇宙の仕組みや日本の宇宙観測技術の素晴らしさなどを、著者が最新の研究結果をもとに解説します。
内容説明
冬の人気星座、オリオン座の1等星ベテルギウスに超新星爆発が迫っている。ベテルギウスの直径が変化していること、形がでこぼこしていることなどから、星の晩年を迎えていることがわかっており、最後に大爆発を起こしてその一生を終える。地球から約640光年とかなり近く、太陽の1000倍の直径を持つ巨大なベテルギウスが超新星爆発すると、3~4か月の間、満月の100倍のまぶしさで輝き、昼でも見える。そして4年後には肉眼では見えなくなり、巨人「オリオン」は右肩を失ってしまう。ベテルギウスとはどんな星なのか、超新星爆発とは何か。宇宙の謎の解明にもつながる“稀代の天体ショー”に迫る。
目次
第1章 いつ起こる?ベテルギウスの超新星爆発
第2章 超新星爆発、そのしくみと影響
第3章 宇宙が生まれ、星が生まれ、生命が生まれる
第4章 太陽と地球が終わるとき
第5章 宇宙は見えない95%でできている
第6章 ここまでわかった最新天文学
著者等紹介
縣秀彦[アガタヒデヒコ]
1961年長野県生まれ。東京学芸大学卒、同大学大学院修了。教育学博士。東京大学附属中・高等学校教諭などを経て、国立天文台准教授・普及室長。専門は天文教育。日本天文学会代議員、日本科学教育学会理事、日本サイエンスコミュニケーション協会副会長、NHK高校講座講師など。執筆、講演、メディア出演などを通じ、天文学の成果や魅力を分かりやすく広めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あむぴの
きみたけ
サワ
スプリント
文章で飯を食う