小学館101新書
マイルス・デイヴィス 奇跡のラスト・イヤーズ

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  • サイズ 新書判/ページ数 270p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098250943
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0295

出版社内容情報

ジャズの帝王マイルス、華麗なる晩年の記録

ジャズ界を代表するカリスマ、「帝王」ことマイルス・デイヴィス。 『マイルス・デイヴィス自叙伝』の翻訳者で、『マイルスを聴け!』をはじめとする 多数のマイルス関連書を著している中山康樹氏は、日本一の、そして世界でも屈指のマイルス研究家です。本書は、中山氏が一年ほどを費やして各社新書から刊行してき
た「マイルス評伝五部作」の最終作です。1975年の引退、81年の奇跡的カムバック、91年の急死までの精力的活躍を、新資料に基づいた綿密な取材と調査で詳細に記述、スーパースターの華麗な人生のしめくくりを語ります。
筆者自身によるマイルスへのインタビューからの発言も多数収録、巻末に関連アルバム紹介を掲載しました。。


【編集担当からのおすすめ情報】
10月9日(土)、午後3時半から、東京四谷のジャズ喫茶「いーぐる」で、刊行記念イベントを開催します。お問い合わせは03-3357-9857(いーぐる)まで。

中山 康樹[ナカヤマ ヤスキ]
著・文・その他

内容説明

ジャズ界の「帝王」ことマイルス・デイヴィスは、1975年突然音楽シーンから姿を消した。謎に包まれた隠遁生活から6年、奇跡のカムバックを果たしたマイルスは、若い世代のメンバーを集め、さらに新しい音楽を追究する。そして最晩年、マイルスは今まで自らに禁じていた「過去の再演」を行った…。綿密な調査や数多くのインタビューによって詳細に綴られる、マイルスの華麗なるラスト・イヤーズ。中山康樹による「マイルス新書シリーズ」の完結編。

目次

第1章 消えたトスカ
第2章 「こいつに触ったのは2年ぶりだぜ」
第3章 黒いハワード・ヒューズ
第4章 マイルス・イズ・バック
第5章 ザ・マン・ウイズ・ザ・ホーン
第6章 スヴェンガリ
第7章 ミランダの権利
第8章 帝王と王子
第9章 「まあ、聞いてくれ」
第10章 ヒップホップ・マイルス
第11章 ザ・ラスト・イヤー

著者等紹介

中山康樹[ナカヤマヤスキ]
音楽評論家。1952年大阪府生まれ。マイルス・デイヴィスの研究・執筆をライフワークとしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

22
ジャズの帝王の最後の10年の輝きを追う。ここにあがっているCDを聴いてみたくなったという意味で、かなりいい本ではないでしょうか。2010/11/21

tjZero

4
最後まで創作意欲をを失わなかった、”ジャズの帝王”の晩年を描いたドキュメント&評論。トップの地位に安住せず、常に時代の新たな潮流に好奇心を持ち、それでいて安易に飛びついたりはせず、自分のものとして世に送り出す際にはそれが”決定版”としてシーンを代表するアートとなる。”遺作”がヒップホップとのコラボだもんねえ。ジャンルの枠には収まりきらない、今でも新しいままのマイルスの最期。2021/03/01

2
ジャズ帝王マイルスの活動休止~復帰~死去の流れを本人や関係者のインタビューを交えて記述。エレクトリック路線が行き詰まり、度重なるツアーで身体もボロボロとなってしまい、引き籠ってドラッグ中毒になったマイルスを復帰させたのは、過去のメンバーの力によるものが大きい。献身的に彼を訪問し、最終年には集まってファミリーコンサートを開ける程の太い人脈を持つ彼は、しかし最後まで音楽の探究心を忘れず、ポップスやヒップホップのような「身近な音楽」にジャズをしたいと願っていた。その思想は現代ジャズに生きている。2014/06/03

Koki Miyachi

2
帝王マイルスの最後のスリリングな10年。帝王と呼ばれるようになってからもいつも新しい音楽を見つけて自分のものにしてしまう探究心、謙虚さには改めて驚嘆する。音楽に素直に向き合い、率直に振る舞い、好きなコトをやりたい放題やって燃え尽きたシアワセな男の生き様がここにあった。2012/09/21

ナルシスト

1
 ジャズ界の帝王の奇跡の復活とその死をあくまでも淡々と追う。  そしてやっぱり背景に鳴り響くのは闇を切り裂くクールで切ないトランペットの響き。だからこそじんわり感動が味わえます。まだまだやりたかったんだろうな。  2011/10/20

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