小学館101新書<br> 明治人の姿

電子版価格
¥550
  • 電書あり

小学館101新書
明治人の姿

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098250271
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0295

内容説明

激動の明治時代を生きた女、杉本鉞子(一八七二‐一九五〇)。戊辰戦争で賊軍と呼ばれた長岡藩の筆頭家老の娘として生まれた彼女は、十三歳での婚約、渡米、二女の出産、夫の死などを経て、アメリカで自伝的エッセイ『A Daughter of the Samurai』を著した。その本はたちまち大きな反響を呼び、世界七か国で翻訳され、日本でも『武士の娘』として出版された。武家の躾、男の覚悟、女の道、夫婦の絆、親の看取り―名著に活き活きと描かれた「明治人の美徳」を、鉞子と同じ長岡出身の櫻井よしこ氏が読み解く。

目次

第1章 武家の教育―厳しい躾が人を育てる
第2章 武士の妻―主人を支え家族を守る
第3章 女性の恋愛観―家の結婚は個人を超える人生の大事
第4章 新時代への戸惑い―江戸から明治への揺らぎ
第5章 日本人の死生観―ご先祖様の供養は生涯のつとめ
第6章 男の子育て―子供への父親の無私の愛
第7章 記憶の継承―家族の看取りで完結する日本人の一生

著者等紹介

櫻井よしこ[サクライヨシコ]
新潟県長岡市出身。ハワイ州立大学歴史学部卒業。米紙「クリスチャン・サイエンス・モニター」東京支局員などを経て、80年より日本テレビ「きょうの出来事」キャスターを16年間務める。95年に『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(中公文庫)で第26回大宅壮一ノンフィクション賞、98年に『日本の危機』(新潮文庫)など一連の言論活動で第46回菊池寛賞を受賞。07年12月にシンクタンク「国家基本問題研究所」を設立し、理事長として積極的に政策提言を発信している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

72
どの民族も現在を生きる人同士の横糸と過去を生きる縦糸により織りなされている。しかし、現代日本人は、江戸〜明治に生きた人のことを理解していない。それを伝えようとする櫻井氏の本。例えば、教壇を取り払い平等とする先生と生徒の例や、世界で1番子供を大事にするという日本人のことや、古来日本人は今生きている人だけがこの国の主人公てはない考え方を持っていたこと等の例示を江戸〜明治期の武士の娘を範に述べていく。我が身の顧みと、考えさせられる本てあった。2017/05/21

donboo

15
明治という時代に結婚のため渡米。明治、大正、昭和と生きた杉本鉞子という女性。夫に先立たれながらも米国在住中に著した「A Daughter of the Samurai」がベストセラーとなる。諸外国から見た日本人、武士の教えとはどのように映ったのか。櫻井よし子さんの視点で読み解く。邦訳版「武士の娘」は理想と現実の狭間で揺れ動く現代人(自分自身)が読むべき書なのかもしれない。2017/03/18

和草(にこぐさ)

11
杉本鉞子さん著「武士の娘」を題材にし、明治の人の志の高さが書かれています。家族の形態が変わり、躾や挙措を身近に教えてくれる人がいないのが昨今の日本の稚拙さを生んでいるように感じました。見習えることを少しでもできたらたと感じました。2014/02/11

よしひろ

6
秘する日本と見せるアメリカというフレーズが気になった。確かにそうだなと思った。女性の視点からの明治人の見方は新鮮だった。明治人というと、ストイックなイメージがあったが、祖先への感謝や愛情深い一面を感じた。2016/01/06

Mituya Hasegawa

4
現代の日本人が忘れた日本人の美徳を明治人・杉本鉞子の生涯を通して伝えてくれる一冊。日本人って素晴らしい!2013/06/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/470954
  • ご注意事項