内容説明
激動の明治時代を生きた女、杉本鉞子(一八七二‐一九五〇)。戊辰戦争で賊軍と呼ばれた長岡藩の筆頭家老の娘として生まれた彼女は、十三歳での婚約、渡米、二女の出産、夫の死などを経て、アメリカで自伝的エッセイ『A Daughter of the Samurai』を著した。その本はたちまち大きな反響を呼び、世界七か国で翻訳され、日本でも『武士の娘』として出版された。武家の躾、男の覚悟、女の道、夫婦の絆、親の看取り―名著に活き活きと描かれた「明治人の美徳」を、鉞子と同じ長岡出身の櫻井よしこ氏が読み解く。
目次
第1章 武家の教育―厳しい躾が人を育てる
第2章 武士の妻―主人を支え家族を守る
第3章 女性の恋愛観―家の結婚は個人を超える人生の大事
第4章 新時代への戸惑い―江戸から明治への揺らぎ
第5章 日本人の死生観―ご先祖様の供養は生涯のつとめ
第6章 男の子育て―子供への父親の無私の愛
第7章 記憶の継承―家族の看取りで完結する日本人の一生
著者等紹介
櫻井よしこ[サクライヨシコ]
新潟県長岡市出身。ハワイ州立大学歴史学部卒業。米紙「クリスチャン・サイエンス・モニター」東京支局員などを経て、80年より日本テレビ「きょうの出来事」キャスターを16年間務める。95年に『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(中公文庫)で第26回大宅壮一ノンフィクション賞、98年に『日本の危機』(新潮文庫)など一連の言論活動で第46回菊池寛賞を受賞。07年12月にシンクタンク「国家基本問題研究所」を設立し、理事長として積極的に政策提言を発信している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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