出版社内容情報
映画『いま、会いにゆきます』の劇中絵本
映画の中で、幼い佑司が肌身離さず持っている絵本。優しい感性を持つ二人の作家により作り出された世界が、読む者の心に大切な何かを伝えるみずみずしい輝きに満ちた1冊。
内容説明
わたしの心をあたためたのは、あなたの小さな手のひらでした。映画から生まれた絵本!母が幼子にのこした「ほんとうに大事なもの」を伝える優しいメッセージ。
著者等紹介
市川拓司[イチカワタクジ]
作家。1962年、東京都出身
こじまさとみ[コジマサトミ]
画家、絵本作家。1974年、神奈川県出身。書店勤務後、渡米。サンディエゴ・ウォーターカラー・ソサエティで水彩画を学ぶ。帰国後、1997年から展示活動を始める(個展・グループ展多数)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
129
映画『いま、会いにゆきます』の中で亡き母が生前、わが子に残した絵本として登場するものと同じ内容の絵本。映画を観た人には感動ふたたびという感じだが、はじめて読まれる場合でも、そのせつなく優しい世界観は伝わるはず。「ほんとうに大事なもの」を伝えるあたたかなメッセージが四葉のクローバーや、アーカイブ星、そして雨に込められている。絵の雰囲気もやさしいタッチで、穏やかな読み心地。世代問わずオススメできるが、全体通して比喩的な内容なので、子どもが読む場合は本来のテーマがわかりにくいと感じるかもしれない。2014/08/20
ヒラP@ehon.gohon
22
小説「いま、会いにゆきます」のスピンアウト絵本です。 死んだ人が集うアーカイブ星から、大好きな家族のところへ戻ってくるお母さんのお話です。 繊細で詩情あふれる作品なだけに、しんみりしてしまいました。 小説への導入、小説の補遺のような作品に思えました。2022/11/24
雨巫女。@新潮部
15
《星乃珈琲店》【再読】←2023年7月14日。「いま、会いにいきます」に出てくる絵本。32P 映画ずいぶん前観たなあ。竹内結子さん懐かしいなあ。また、映画みたくなりました。2016/01/13
ゅう☆
9
なるほど。『いま、会いにゆきます』から生まれた絵本なのね。映画が好きすぎて、DVDを何度も観ました。アーカイブ星、雨、泣いている男の子。絵本を読み終わった後『おぼえていてね』このタイトルに胸がいっぱいになる。竹内結子さんもきっと息子さんたちにそう思っているはずだよね…2022/06/27
ひなた*ぼっこ
9
久しぶりに市川拓司を読む。なんとなく『いま、会いにゆきます』を子ども向けに分かりやすくした感じの絵本だなー、と思いながら読んでたら、他の人のレビューを見て作中作だと知る。そういえば絵本出てきたかも。10年以上前に読んだからうろ覚え。優しいような切ないようなお話。2022/05/13