縄文土器大観 〈2〉 中期 1

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縄文土器大観 〈2〉 中期 1

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  • サイズ B4判/ページ数 333p/高さ 42X30cm
  • 商品コード 9784096993224
  • NDC分類 210.2

出版社内容情報

縄文土器発達史上における第四段階は、その機能・用途の拡大とともに、縄文人の思考や精神世界を表現する媒体としての意義をさらに鮮明にしました。草創期から早期・前期までの縄文土器の文様が装飾を主目的としていたのに対して、文様のモチーフやその組合せや配置などに特別な概念あるいは世界観を表現しようとする気運がはじまりました。物語性文様の出現であり、単なる装飾性は二の次とされはじめたのです。その典型が「勝坂式土器様式」であり、関東地方から中部山岳地帯に隆盛を極めました。そのユニークな文様構成を。

縄文時代の人々がつくりだした縄文土器周縁を飾る華麗、稠密な文様は、その後の日本文化の基盤になる造型美であった。それは時代地域により、さまざまに変化、盛衰した。当巻は縄文土器の文様がもっとも力強く、華やかになった時期の典型「勝坂式」を中心に、「阿玉台」「狢沢」「加曽利E」の文様を360度展開写真により収録。本文も「縄文土器の文様」他各様式論文を掲載する。