内容説明
約20年前に発行された池澤夏樹氏の処女小説「南の島のティオ」の続編。小説の舞台となっている南の島の美しい写真を組み合わせた写真小説です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みーなんきー
13
竹沢うるまさんの写真はとても美しくて、夕日の映っている海は真っ赤な世界。ここが日本と同じ地球だとは、とても思えない。この写真集には池澤夏樹さんが作ったお話を添えてあり、島の写真がまた違う意味を帯びて見える。2015/03/07
cozy
10
再読。私にとっての癒しの本。時々ティオに会いたくなる。鮮やかな色彩と広く大きな海と空が哀しいほどに美しい。哀しいと感じるのはティオの物語があるから・・・かつて戦場となった南の島に今も眠る人たちがいる。帰りたいのだ。誰もが我が家へ帰りたいと。。。2017/04/30
cozy
7
池澤夏樹さんの『南の島のティオ』続編が、写真の合間に掲載されています。 写真家・竹沢うるまさんの撮った美しい南の島の景色が、ティオの続編によく合って、ちょっぴり哀しみも感じるようでした。ティオ、少し成長したけど元気でした^^2015/11/29
aloha0307
5
静かなるミクロネシア... 池澤氏が語る、南方で亡くなった祖父の痕跡を探す家族&老母...胸に迫るいい話だ。 竹沢氏が切り取る、風景をそのまんま切り取ったビジュアル...素敵なコラボレーション ”南の島のTio”を逆になったが読んでみよう。 2014/07/12
Te Quitor
4
竹沢うるま氏の写真目的で読む。池澤夏樹『海の向こうへ帰った兵士たち』と写真集のコラボ作品。うるま氏は流石プロという腕前。構図・レイアウトが完璧だ。短篇小説も素晴らしく、池澤夏樹『南の島のティオ』をぜひ読んでみたいと思った。しかし、写真と小説は別に読みたかったというのが正直な気持ち。読めて良かった。この感想も正直な気持ち。2014/08/29