出版社内容情報
小沢 正夫[オザワ マサオ]
著・文・その他/翻訳
松田 成穂[マツダ シゲホ]
著・文・その他
内容説明
王朝盛時の美意識を、優雅に謳う千百余首。わが国初の勅撰和歌集を全一冊に収録し、平明な現代語訳や精確な頭注、的確な解説とともに紹介。
感想・レビュー
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ももちゃん
2
これも難しかったけど 根性で読みきった。学校の国語の先生が驚いていたし、 ちょっと変人扱いされた(笑) でも その先生も中学生の時 枕草子が大好きで 変な人と思われてたらしい。 国語大好き。2015/04/11
本の紙魚
1
有名な割に全部読み切ったのは初めて。おおらかでゆったりとした歌たち、当時の社会状況や生活がちらりと見える日常の和歌も好き。西行が言ったとおり私も雑歌の項が一番良いと思える。五七調に閉じ込められない字余りの歌が多いのも漢詩から和歌への過渡期ならではなのだろう。ふと気になった歌の作者が読人知らずだったり、余り今では知られていない人だったり。と思えば業平人丸小町の良く知る和歌も。「わが庵は三輪の山もと恋しくはとぶらいきませ杉立てる宿」「ほのぼのと明石浦のあさぎりに島隠れゆく舟おしぞ思ふ」文屋康秀大伴黒主もいい。2021/12/13
サチ
0
やっぱり古今集が好きだなあとしみじみ。序から既にいい。古今集を読み返すたびに、「『貫之は下手な歌よみにて、古今集はくだらぬ集に、これあり候』などと寝言を言った人が過去にはいたけれども、そういう人は古今集の本質が全く分かっていない。不勉強なだけ」と言い放ち、熱弁をふるった教授を思い出してしまう。貫之スキーには心強い味方です、ハイ。