出版社内容情報
中田 祝夫[ナカダ ノリオ]
著・文・その他/翻訳
内容説明
本書は平安初期、延暦~弘仁の時代に生きた南都薬師寺の僧景戒の編した仏教説話集である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
耳クソ
16
興味深いエピソードはいくつもあり読みやすいが、「読みやすさ」の源泉である因果応報という考え方で世界を見るしか自己と向き合うことも社会を批評することもできなかったとしたら、そしてそれゆえに天皇家という権威の補強にしかならず相対化する言葉を失ったとしたならば、むしろ記紀の徹底した編年体による客観性や風土記の矛盾を自生してしまうほどの天皇家絶対主義的な主観性などの方が、歴史への二次創作的想像力を読者に喚起させる余地、つまり「文学性」があるといえるのではないか。2021/05/09
おの
8
図書館本。他のに比べて原文、書き下し文、訳、注釈が読みやすいと感じた。1400年も前のことがこんなに詳らかに書かれているとは!!第一から雷岡の由来でテンションが上がった。また飛鳥に行こう!2023/09/02
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- 和書
- 捕鯨の文化人類学