出版社内容情報
北は北海道有珠遺跡から出土した南海産貝輪。南は薩摩半島高橋貝塚から発掘された貝輪の工房跡。そして、さらに南、沖縄諸島で発見された貝の輸出基地。これら3つの点を結ぶ長大な海のルート(貝の道)の背後に古代隼人の姿が浮かぶ。南九州海域を舞台に活躍した隼人の実像を、種子島・屋久島・トカラ列島に残る民俗文化の中に探り、南九州・薩南諸島文化の独自性を解明する。
内容説明
南九州の海域を舞台に活躍した古代隼人の実像と種子・屋久・トカラ列島に展開する南海の民俗文化をさぐる。
目次
序章 合流と境界の隼人世界の島々
第1章 隼人の考古学と古代史
第2章 薩摩と薩南諸島の交流・交易史
第3章 薩南諸島の生活文化
第4章 薩南諸島の信仰と儀礼