出版社内容情報
17年の長きにわたり愚直なまでに日本列島を歩き続けた伊能忠敬と、同志的結束で忠敬を支えた測量隊員たち。夢に賭けた忠敬の一途な生き方と、華麗な伊能図の魅力を余すところなく紹介する待望の一冊です。
華麗さと正確さで知られる伊能忠敬の地図。約200年前に2本の足と簡単な器具だけで作ったとは思えない出来栄えが人々を魅了する。 本書は、一九世紀の大プロジェクト伊能測量がどのようにおこなわれたか、測量事業を支えたキーマンはだれか、受入れ側藩士たちの対応はどうだったかなどを多くの図版を配して詳述する。 各章末に設けたコラムでは、忠敬の四人目の妻の身元、書簡から浮かび上がった忠敬の計画など新事実も紹介。忠敬の子孫・伊能洋氏が描いたイラストも見られます。 佐原で楽隠居する道を選ばず、全国を歩いて「とんでもない第二の人生」を生きた忠敬の実像??生涯学習の重要性が叫ばれる今こそ読んでおきたい一冊です。
内容説明
長い第二の人生を楽しめる時代になって、さてなにをするかな、となったときに、とんでもない第二の人生を生きた佐原の隠居忠敬の登場である。本書では偉人忠敬を書く気は全くなく、普通人だが好奇心旺盛で根気がいい忠敬を描いた。
目次
第1章 伊能忠敬の商才と資産
第2章 高橋至時との出会い
第3章 測量へのきっかけ
第4章 私財投入から幕府事業へ
第5章 誤差との闘い
第6章 伊能隊の測量旅行
第7章 幕府中枢の推進者は誰か
第8章 人間・伊能忠敬
第9章 数奇な運命をたどった伊能日本図
著者等紹介
渡辺一郎[ワタナベイチロウ]
1929年(昭和4)東京都生まれ。49年逓信省中央無線電信講習所(現電気通信大学)卒業。逓信省工務局入省。その後公社移行により日本電信電話公社(NTT)に移籍。77年NTT中央電気通信学園データ通信部長。80年NTT退職、セキュリティー機器メーカーのコビシ電機(株)副社長。89年(平成元)(株)サン・コミュニケーションズを設立し代表取締役社長。二〇年来のテーマである「伊能忠敬と伊能図」の研究に力を入れ始める。95年(株)サン・コミュニケーションズ代表取締役会長。「フランスにあった伊能図の佐原里帰り展」を機に伊能忠敬研究会を設立、代表理事に。2001年(株)サン・コミュニケーションズ会長辞任。現在、伊能忠敬再発見のため、著作と各種イベントの企画推進活動に専念中。伊能忠敬銅像建立実行委員会事務局長、「アメリカ伊能大図展」実行委員会事務局長等を歴任
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感想・レビュー
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桑畑みの吉
梅津彰