出版社内容情報
判型:四六判
『労働者と農民』でオーラル・ヒストリーの手法を用いて歴史学に新しい流れをもたらした中村政則氏が、原点に戻って書き下ろす渾身の書。満州・沖縄・広島・長崎などで聞き取りを行い、激動の昭和史の実像に迫る。
内容説明
オーラル・ヒストリーの先駆者が迫る、戦争の真実。沖縄の「集団自決」、満州「死の逃避行」、地獄を見た被爆者…生き延びた人々の聞き書きから見えてくる激動の昭和。
目次
オーラル・ヒストリーと私(聞き取りの体験とオーラル・ヒストリーの実践;オーラル・ヒストリーとは何か)
第1部 沖縄戦の戦火の中で(沖縄戦の悲劇とその基盤;座間味島の「集団自決」―宮平春子、宮村文子、宮里芳和、宮里哲夫 ほか)
第2部 たくましく生きた満州移民(満州移民のたどった道;母と娘たちの数奇な運命―今入清栄、長島操 ほか)
第3部 ヒロシマ、ナガサキ―未来をふくむ過去(なぜ広島・長崎か;看護学生の見た被爆直後の広島―小日向テイ子 ほか)
オーラル・ヒストリーの可能性
著者等紹介
中村政則[ナカムラマサノリ]
1935年、東京生まれ。一橋大学商学部卒業、一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位修得、退学。一橋大学経済学部教授、ハーバード大学東アジア研究センター客員研究員、オックスフォード大学ニッサン日本研究所客員教授、ハーバード大学燕京研究所客員研究員等を歴任。一橋大学名誉教授。専攻は、日本近現代経済史・社会史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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