アートセレクション
百鬼夜行絵巻―妖怪たちが騒ぎだす

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  • サイズ B5判/ページ数 127p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784096070239
  • NDC分類 721.2
  • Cコード C0371

出版社内容情報

妖怪たちが闊歩する百鬼夜行絵巻を完全紹介

さまざまな妖怪が夜行するさまを描いた百鬼夜行絵巻。現存する、最古で最良の京都・大徳寺真珠庵に伝わる一巻を中心に、百鬼夜行絵巻の世界を、室町時代のその成立の謎から、江戸から明治に展開する広がりまでを紹介。

内容説明

大徳寺真珠庵に伝わる最古かつ最高峰の百鬼夜行絵巻の全貌があきらかに。真珠庵本の愛すべき妖怪たちが、原寸を上回るサイズで巻頭を飾ります。初公開の狩野宴信作の『百鬼夜行図巻』をはじめとして、これまであまり目に触れる機会がなかった妖怪たちが目白押し。版本、錦絵、絵本から着物の絵柄にいたるまで、広がる百鬼夜行の世界をご紹介。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けろりん

61
矛を担いだ青鬼がひた走る。大幣を振りかざした赤鬼が勢い余ってつんのめる…。琴や琵琶の楽器、鍋釜といった勝手道具など、多種多様な器物が生命を得て妖怪と化し、思い思いに跳梁する世界が描かれる「百鬼夜行」は、数ある妖絵巻のなかで最も知られたテーマであるが、その源流を遡るのは容易ではない。江戸時代の作品は数多あるものの、中世まで上る作品は、大徳寺真珠庵本一本のみしか確認されていないからである。詞書がなく、只管妖怪の行列だけが描かれた絵巻の存在の不思議と成立の謎。疑問があるからこそ、妖しいモノの魅力もいや増すのだ。2023/08/01

かもい

6
百鬼夜行絵巻では一番有名な真珠庵のものが綺麗に載っている。見開き中央でよく見えない部分もあるが、別ページに大きく載っていたりするので迫力がある。その分収録図版は少ないかな?狩野宴信の絵巻も見もの、表情が何ともイイ。色指定付きの絵手本がなかなか興味深かった、こうやって受け継がれて現代まで来たんだなぁ。レイアウトの配色に気を使っていたり、解説文もユーモアがあって楽しい。2014/10/06

kri

5
かっこいい物の怪がたくさん登場する。普通に使用している家庭雑貨が年月を経て妖怪化するから、面白い。こんな物も?あんまり怖くなさそう…。とか、楽しめた。百鬼夜行絵巻から創を得た刺繍ワッペンを持っている。そのビジュアルの魅力は本家本元の力だったんだな。2020/01/25

かりこ

2
狩野宴信の百鬼夜行図巻は他の本にあまり載っていないと思うので必見です!二本足の傘化けがなんとも可愛らしいので是非!!もちろん、有名な真珠庵の百鬼夜行絵巻もちゃんと載ってます。不気味だけどどこかユーモラスな妖怪たちの魅力が伝わってくる本です。2012/05/07

2
オールカラーで愉しい本。添えてある説明文に愛を感じる。2011/09/27

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