アートセレクション
雪舟の「山水長巻」―風景絵巻の世界で遊ぼう

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  • サイズ B5判/ページ数 127p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784096070086
  • NDC分類 721.3
  • Cコード C0371

出版社内容情報

雪舟の国宝「山水長巻」のすべてがコンパクトな一冊に。

室町時代の画家雪舟については、涙で鼠を描いたなどというエピソードが有名ですが、その実像と作品は意外と知られていません。本書は、山口県毛利博物館に所蔵されている雪舟の代表的作品である国宝「山水長巻」(全16メートル)を一挙掲載、その魅力に迫ります。水墨画でありながら随所に鮮やかな色彩が施されている美しい絵巻を、新たに撮影した写真を用いて平易な文章で解説しているので、はじめてご覧になられる方でも無理なく楽しむことができます。2002年には京都・東京で大規模な「大雪舟展」も開催、雪舟ブームが起こるかもしれません。一足先に本書で日本美術のすばらしい伝統に触れてみてください。

島尾 新[シマオ アラタ]
著・文・その他

内容説明

縦約40センチ、全長約16メートルの水墨山水画巻の全貌を、新規撮影のフィルムでリアルに再現。実物大の図版や拡大した図版を随所に掲載し、墨の濃淡や彩色、紙の質感まで手にとるように見える。画巻の流れに沿ったわかりやすい解説に加え、水墨画や中国絵画に対する理解を深めるコラムを満載。雪舟研究の第一人者が、謎につつまれた「山水長巻」制作の動機やプロセスを探り、大胆に解明。雪舟の代表作と人物伝もあわせて収録。「水墨画の神様」とたたえられてきた画家の実像に迫る。

目次

「山水長巻」を観る(墨の迫力、筆の力;きれいな色)
「山水長巻」を検証する(雪舟はなぜ「山水長巻」を描いたか;夏珪様の流行;記憶のなかの中国・想像のなかの中国 ほか)
雪舟、小伝と作品(生い立ち;入明以前;入明と帰国 ほか)

著者等紹介

島尾新[シマオアラタ]
1953年、東京都に生まれる。東京大学大学院修士課程修了。現在、独立行政法人東京文化財研究所美術部広領域研究室長。日本中世絵画史専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

16
雪舟の絵は好きですが、一つの絵を解説付きでじっくりと読みつつ見れたのは初めてでしたので良かったです。一度実物を見たいと思いました。2021/12/19

脳疣沼

2
とにかく山水長巻にこだわった本で、かなり細かく見ていく。また著者が雪舟を一歩引いた目で見ているのもよく、雪舟をただ単に賞賛する本ではない。失敗しているとも言っているのが面白い。雪舟が影響を受けた中国の水墨画や、他の日本人が書いた水墨画なども載っているが、比較してみると、やはり雪舟の画が一番魅力的に思える。雪舟の画が有名だから、小さい頃から見慣れているが所以に、結果的にそれを見ると安心感を覚えてしまうのだろうか?2014/09/07

Gaudi

0
備中総社で生まれた雪舟は井山宝福寺で泣きながら鼠の絵を描き、京都へ出ました。 やがて山口の大内氏の庇護を受けて中国に渡り、水墨画の技術を手にして帰国しました。 このたび、岡山県立美術館に「山水長巻」が来ました。楽しみです。2021/02/13

:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)

0
京で成功できず30歳半ばで山口に戻ってきたこと、遣明船に同行して中国で「首座」という称号をもらい、帰国後もそれを絵の称号として何度も使って出世していったこと、山水長巻の半ばあたりで「描き疲れた風」の手抜き?があることなど、なかなか親しみのもてる内容だった(^^)勉強せずに寺の柱に括り付けられた逸話は絵のうまさを伝えるためかもしれないが、本当に勉強嫌いな腕白小僧だったのかもしれない(笑)実に16mもの絵は見ごたえ抜群。楽しい解説もあるし座ったまま何度も眺められ貴重な本だった。実物はさぞや迫力があるだろうな。2018/11/18

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