出版社内容情報
「たけくらべ」「にごりえ」などで、明治に生きた女性の哀しみを描き、24歳で夭折した天才、樋口一葉の作品と人間を詳細に解明。岩橋邦枝の書下ろしエッセイをはじめ、和田芳恵、磯田光一らの作家論など多数。
書下ろしエッセイ…岩橋邦枝/女としての樋口一葉…平塚らいてう/「たけくらべ」解釈へのひとつの疑問…佐多稲子/幸田 文/他
内容説明
「誠にわれは女成けるものを」。明治20年代、最も深い嘆きの底から、漲り溢れた文学への思い。死の前年から始まる文学的奇蹟の日々、『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』…。24歳8カ月で夭折した、今なお鮮烈な一葉の文学と生涯。
目次
作家アルバム 樋口一葉アルバム
書下ろしエッセイ 一葉とわたし
作家論(一葉・われは女なりけるものを;一葉文学の発想;小説のうちとそと―一葉の世界;一葉文学の成立と展開―魔を中心に)
女・一葉をめぐる時代(女としての樋口一葉;作家研究の一試論;女のかなしさと苦悩)
生原稿で作品を読む 『たけくらべ』
同時代評
作品論
ひと
文学散歩地図
文学紀行
作品の周辺
一葉味読
対談 一葉についての〈噂〉
樋口一葉の作品
代表作ガイド
樋口一葉研究史眺望
樋口一葉年譜
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- 和書
- 計算理論の基礎