出版社内容情報
軍医としてドイツに留学し、明治日本の近代化を身をもって経験、作家としても「舞姫」「雁」「青年」などの名作を残した森_外を詳しくチェック。永井荷風、石川淳の作家論、三島由紀夫らの作品論など多数収録。
文学の設計者…池澤夏樹/_外の新しさ…篠田一士/_外先生…永井荷風/_外とリルケ…石川 淳/父の帽子…森 茉莉/他
内容説明
19~54歳まで官衣をまとい位階を極めながら、生涯を文学に執し続け、公と私の魂の相克に苦闘する。若き美学者から晩年の史伝物まで、その多彩な変様と共に、多くの才能を育て近代日本に稀れな知の文学を築く鴎外の全容。
目次
作家アルバム 森鴎外アルバム
作家論(物と眼―若き鴎外の文体について;鴎外の新しさ;勤勉なる傍観者;歴史と自然―鴎外の歴史小説 ほか)
同時代評(みなわ集の事など;鴎外先生;逍遙から見た鴎外 ほか)
ひと(森先生;森鴎外先生に就いて;鴎外夫妻と『青鞜』;晩年の父 ほか)
対談 「舞姫」の記号学(山口昌男;前田愛)
森鴎外文学紀行―津和野、小倉、上野・本郷・千駄木
作品論 (うたかたの跡;森鴎外―「夢がたり」の妖しさ;鴎外の短篇小説;雁―クラウゼヴィッツの「戦争論」との関係 ほか)
作品の周辺(「相遇」を深読みした誤り―ことばの重み;エリス「事件ノ独乙婦人」;鴎外とリルケ ほか)
鴎外とわたし(鴎外全集;殉死と脚絆とり競争 ほか)
森鴎外の作品
代表作ガイド
森鴎外研究史の展望
森鴎外年譜