小学館文庫
素晴らしきラジオ体操

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  • サイズ 文庫判/ページ数 264p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094181012
  • NDC分類 781.4
  • Cコード C0177

出版社内容情報

日本人の身体に刻み込まれたラジオ体操の動きとリズム。6分26秒のドラマに秘められた謎を追った面白本。

音楽を聞けば、自然と体が動き出す、「ラジオ体操」。夏休みの風物詩としても定着していますが、なぜ、日本人に親しまれるようになったのか、意外と知られていません。著者は、三年の歳月をかけて、ラジオ体操の誕生から現代までの変遷を貴重な証言を元に追跡。また、毎日、ラジオ体操を続けている「ラジオ体操人」にインタビューを敢行します。本書はそこから「昭和」という時代と日本人の素顔を見事に描き出すユニークな文化論です。

内容説明

ラジオ体操の音楽が鳴り出すと、自然に体が動き出さないだろうか?そういうあなたは立派な「ラジオ体操人」だ。しかし、なぜ、ラジオ体操はここまで日本人に親しまれるようになったのか。本書は、三年の歳月をかけ、大真面目にこの疑問に挑戦した記録である。ラジオ体操の誕生秘話から幾多の変遷を追い、現在も毎日ラジオ体操を続ける「ラジオ体操人」にインタビューを敢行。6分26秒のドラマに秘められた謎に迫る。そこから、見えてきたのは、日本人の素顔と「昭和」という時代の断面だった…。

目次

第1章 ラジオ体操人
第2章 死なせない広告
第3章 満足なり、皆に宜しく
第4章 ふるえる魂
第5章 自由で平等な気分
第6章 愉快なファシズム
第7章 隠れラジオ体操
第8章 六時三〇分のおつとめ

著者等紹介

高橋秀実[タカハシヒデミネ]
1961年神奈川県横浜市生まれ。フリージャーナリスト。東京外国語大学モンゴル語学科卒業後、テレビ番組制作会社を経て、フリーに
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

竹園和明

27
ラジオ体操に関するかなり掘り下げた考察。“ラジオ体操人”と言われる東京都下のベテランのラジオ体操マニアの証言を交えて、ラジオ体操の歴史とその時代ごとの意味を追った、結構マジメな本でした。時々“ラジオ体操人”を小バカにしたようなとぼけた文面もありますが、総じて結構マジメ。もっとボケをかまして三谷幸喜的に笑わせて欲しかった。2016/10/11

Akihiro Nishio

23
凄いノンフィクションと紹介されていたので購入。まず、日本の津々浦々で老人たちにより、今も朝からラジオ体操が行われていることに驚く。ルーツはアメリカの保健会社がYMCAと協同で開発した体操。日本に輸入する際に、禊ぎだの何だのカルト的な要素が加えられた。戦時には「大して運動になってない」という理由で数々の体操が作られるが、戦後すべての体操は禁止。その後、現在の「普段大して運動しない人」向けの体操として復活する。適度に話が広がり、最後再び老人たちがなぜラジオ体操するのかに戻るという良く出来た構成であった。2018/07/13

Tadashi_N

19
私も毎日やっているラジオ体操の歴史と謎に鋭く突っ込んでいる。2022/03/31

shamrock

12
再読。前回読了時には小難しいことを感想にしていたが、キモは「共振」であり、再読したのは内容に共振したからに違いないのだ。ヨイサヨイサとやっているうちに世界がヨイサになるのとおなじなのだ。2018/02/19

すぎえ

12
ラジオ体操のキモっていうのは動きと動きのあいだにあるフッと力の抜ける『間』だったのか。戦後占領下においてラジオ体操がアメリカに禁止されたとは驚きだ。毎日かかさずラジオ体操を行うラジオ体操人がこんなにもうじゃうじゃとひっそりいたなんて知らなかった。相変わらず、なんでこんなこと調べてるんだろう高橋秀実氏は。まったくもってすばらしい本だ。2009/11/17

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