小学館文庫<br> バタフライ・エフェクト

電子版価格
¥803
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

小学館文庫
バタフライ・エフェクト

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 365p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094088373
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0197

出版社内容情報

北欧ミステリの女王が描く濃密な人間ドラマ

不治の病に罹り、夫と別れて死を待つ日々を送る五十代の女性ボーディル。法律家としてキャリアを積みながら、心理カウンセラーに依存する三十歳、独身の娘ヴィクトリア。良き父良き夫であり、建築家としても成功を手にしていたアンドレアス。小さな出来事がやがて大きな波となり、それぞれの人生の歯車を狂わせていく……。
北欧ミステリの女王が人生の皮肉とやるせなさ、絶望、そしてほのかな希望を描く、濃密な人間ドラマ。


カーリン・アルヴテーゲン[カーリンアルヴテーゲン]
著・文・その他

ヘレンハルメ 美穂[ヘレンハルメ ミホ]
翻訳

内容説明

難病に罹り余命宣告された五十五歳のボーディル。長年苦しめられた独善的な夫に別れを告げる一方で、三十歳の娘との関係修復を望んでいた。死を前にしたボーディルは半生を振り返り、「十代だったあの日、別の選択をしていれば人生は違っていたのだろうか」と自問自答を繰り返すばかり。ボーディル、娘ヴィクトリア、そして二人とは無縁のはずの、公私ともに幸福な男アンドレアス。やがてボーディルの「あの日」の行為が、時を経て思わぬ悲劇を呼ぶ―。スウェーデン・ミステリ界の女王アルヴテーゲンが、人生の皮肉と現代の闇、負の連鎖を鋭く描く衝撃の最新作!

著者等紹介

アルヴテーゲン,カーリン[アルヴテーゲン,カーリン] [Alvtegen,Karin]
1965年スウェーデン生まれ。テレビ脚本家を経て、1998年『罪』で小説家デビュー。第二作『喪失』で北欧五ヵ国のなかで最も優れたミステリに与えられるガラスの鍵賞を受賞

ヘレンハルメ美穂[ヘレンハルメミホ]
国際基督教大学卒、パリ第三大学修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白のヒメ

41
昔に同名の映画があって面白かったのを覚えていたので、原作なのかなーと軽い気持ちで手に取った本。そうしたら、その映画とは別物の新しい小説だった。なぜ、この小説の題名をバタフライエフェクトにしたのだろう。昔の映画の影響が強いので不思議に思う。家族の葛藤を描いた良い小説だと思うけれど、題名の由来が分からない。それとも、私が読み落としているだけなのか。勝手に不完全燃焼なのでした。2019/06/14

kaoriction@感想は気まぐれに

23
しんどかった。想像を遥かに超え、重く、つらかった。本作の言葉を借りれば「真剣で、深い」。語り手3人の人生が、徐々に脳内を侵食してきて、のしかかってきて。生きることの意味と、その終わりと。選ぶ道、選ばなかった道。あの日、あの時、あの時間。人生の「もしも」が少しずつズレて、辿る結末。誰にとっても、どんな人にとっても、「死」だけが共通な世界で、なぜ、自分は生きて、生かされているのか。中盤からぐいぐい、ズシズシ、人生を、頭の中を、えぐられる感覚は本当につらかった。でも、久しぶりに読書らしい読書をした感覚にも似て。2016/07/07

komaneko

18
実は、映画の原作かと思って読んだら全然違ってた…。ま、でも、作品名通りの内容といえば、その通りではある。。。が、しかし、なんだかめんどくさい話だった…。寒い土地柄なのかな?  因果応報?  回りまわって「産まれて来てごめんなさい」っつか。。。  でも「ミレニアム」と同じ国が舞台なので知ってる地名が一杯だったので、そこだけにすがって、やっと読み終われた・・・。2016/06/03

みみずく

18
ごくわずかな変化が、どこかで大きな影響を及ぼしていることを「バタフライエフェクト」と呼び、それが本作の主題。だけど、起こった悲劇がその影響なのかよくわからなかった。ただ、その原因とされることが「したこと」でなくて「しなかったこと」だというのが、ボーディルらしいと思った。そんな遠い影響より母ボーディル→ボーディル→娘の連鎖のほうがよっぽど居たたまれなくて読んでいて辛かった。2015/07/17

けいちゃっぷ

13
バタフライ効果が最初に書かれているので、それは誰かということと、それの元を探す話かと思ったら、とんでもなくビターであった。 初老の母と娘、そして二人には関係なさそうな男が主な登場人物。 それぞれに自分のことで悩んでいるので、どうしても内省的な内容になってしまうが、読みにくさの果てに少し光明がみえたような気もする。 365ページ 2017/02/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9692275
  • ご注意事項