出版社内容情報
人気作家宇江佐真理が謎の絵師写楽に迫る!
寛政の改革令に反旗を翻した蔦谷重三郎は人気歌舞伎役者の大首絵刊行を試みる。そして起用されたのは謎の絵師・東洲斎写楽だった。写楽はその正体を明らかにしないまま、十ヶ月の間に百四十余点の傑作浮世絵を発表する。助っ人にかり出されたのは山東京伝、葛飾北斎、十返舎一九の三人。
写楽を大々的に売り出そうとするプロジェクトを進めていく重三郎とその三人を軸にしながら、滝沢馬琴、太田南畝、喜多川歌麿、歌川豊国らも巻き込んで、物語は進んでゆく。明かされていく写楽の正体と江戸末期のクリエイターたちが繰り広げる群像劇にページをめくる指は止まらない。
屈指の時代小説家宇江佐真理氏が史実を踏まえて描ききった異色の歴史小説。
内容説明
寛政の改革令に反旗を翻した浮世絵板元の蔦屋重三郎は歌舞伎役者の大首絵刊行を試みる。喜多川歌麿の離反にあい、絵師探しが難航するなか、突然現れたのが正体不明の東洲齋写楽という男だった。助っ人に駆り出されたのは不遇の日々を送っていた山東京伝、葛飾北斎、十返舎一九の三人。謎の絵師を大々的に売り出そうとする重三郎のもと、計画は進んでいく…。写楽とはいったい何者なのか。そして大首絵は刊行できるのか。宇江佐真理が史実を元に描いた傑作長編。
著者等紹介
宇江佐真理[ウエザマリ]
1949年、北海道函館市生まれ。函館大谷女子短期大学卒業。95年、「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、『余寒の雪』で中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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