出版社内容情報
未発表作品も追加!絶望から再生へのドラマ
もうこれからいいことはやってこない、八方ふさがりの人生を受けとめるしかない――誰の身にも起こり得るさまざまな絶望や苦しみの局面。そんな人生の難局から、ちいさな希望の光を求めて立ち上がろうとする人々のドラマ。
親友を目の前でうしなうことになった小学四年生の深い傷と再生を描く表題作「約束」。十九歳の息子の車椅子を押す父親が、家族のため歯を食いしばり踏みとどまる「青いエグジット」。女手ひとつで育てた長男の思いもよらない病に気丈に向き合う母親の「天国のベル」。モトクロスの練習に励む高校生が、ある悲劇を背負った女性と出会う「冬のライダー」。不登校の中学生と廃品回収車の老人のあいだに不思議な絆が生まれる「夕日へと続く道」。被写体にしている桜の前で、カメラマンが悲しげな女性と遭遇する「ひとり桜」。十歳のひとり息子が病魔に襲われ、大手術にのぞむある一家の奇跡を綴る「ハートストーン」。
さらに、未発表作品「みどりご」を今回初収録した全八編。
涙のあとには、きっと明日を生き抜く希望が生まれるはず。一度は立ち止まった人々が、ふたたび人生を歩き出す瞬間を、小説の名手が鮮やかに描いた珠玉の短編集。
【編集担当からのおすすめ情報】
巻末解説は作家の小池昌代さんです。石田衣良さんの描いた物語に感動するばかりでなく、私たちが日常生活でちょっとした困難に直面したとき、これらストーリーから“ちいさな”勇気がもらえるはずです。
内容説明
涙のあとには、きっと明日を生き抜く希望が生まれるはず―人生の難局に立ち止まった人々がもういちど歩き出す瞬間を、小説の名手が鮮やかに切り取った珠玉の作品集。クラスの親友を目の前で突如うしなった男の子の深い傷と再生を描く表題作をはじめ、息子の車椅子を押す父親が家族を思い歯を食いしばる「青いエグジット」、十歳のひとり息子が病魔に襲われ、大手術にのぞむ一家の奇跡を綴った「ハートストーン」などのほか、本書書き下ろしとなる「みどりご」を加えた全八篇を所収。
著者等紹介
石田衣良[イシダイラ]
1960年東京都生まれ。成蹊大学経済学部卒業。広告制作会社勤務後、コピーライターとして活躍。97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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