小学館文庫<br> ゲノムハザード

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小学館文庫
ゲノムハザード

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  • サイズ 文庫判/ページ数 413p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094085853
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人間の記憶の痕跡に鋭く迫った傑作ミステリ

1年前、誰かが私の人生に魔法をかけた――。その晩、左利きのイラストレーター鳥山敏治が自宅に帰ると、家の電気は切られており、リビングルームの床には何本ものキャンドルの炎が揺れていた。そして、不気味なその炎のかたわらには自分の妻が冷たい死体となって横たわっていた。信じられぬ光景に呆然としていると、部屋の電話が鳴った。受話器の向こうから聞こえてきたのは、まぎれもなくいま目の前で死体となっている妻の声だった。にわかには信じがたい出来事をきっかけに、鳥山の人生は思いもかけなかった波乱に巻き込まれていく。「サントリーミステリー大賞読者賞」に輝いた傑作を、著者が大幅に加筆改稿し、10余年の時を越え文庫として再リリースされた。人間の記憶の痕跡に鋭く迫った極上のサイエンスミステリ小説。

内容説明

今から一年前、誰かが私の人生に魔法をかけた―。その晩、左利きのイラストレーター鳥山敏治が帰宅すると、灯りの消えたリビングにはキャンドルの炎が何本も揺れ、そしてかたわらには妻が死体となって横たわっていた。そのとき電話が鳴る。受話器から聞こえてきたのは、まぎれもなく自分の妻の声だった。にわかに信じがたい出来事を機に、鳥山の日常は思わぬところから覆されていく。自分の人生は誰のものなのか?サントリーミステリー大賞読者賞に輝いた傑作が十余年の時を経て文庫化。謎が謎を呼び、人間の記憶の痕跡を鋭く抉る極上のミステリ。

著者等紹介

司城志朗[ツカサキシロウ]
1950年、愛知県生まれ。名古屋大学卒業後、放送作家から小説家に。83年、矢作俊彦氏との共著『暗闇にノーサイド』で角川小説賞を、98年『ゲノム・ハザード』でサントリーミステリー大賞読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

財布にジャック

49
序盤はグイグイと読み進められたのですが、真相に近づくにつれ違和感を感じてしまい、後半は何度か読み返したりして苦戦を強いられました。でも、この設定は意外だし、凄いアイディアだなぁと感心しました。映画化もされているようなので、観てみたい気もします。西島秀俊が主演というのが、読んでいてイメージにピッタリな気がしました。もしもこんなことが現実にあったらと想像するだけで、凄く怖いお話です!2014/08/31

いたろう

38
著者初読み。映画の原作ということで手に取った。前置きもほとんどないまま、冒頭いきなり始まるノンストップ・アクション&サスペンス。展開に若干、無理を感じる部分もない訳でもないが、それを気にさせないスピード感と会話文主体の文章は、まさに映画向き。まだ観ていないが、設定を日韓にまたがる話に変更した映画への期待が高まる。著者は映画のノベライズも書いているようなので、原作者による映画版「ゲノムハザード」のノベライズというのも面白いかも。2014/02/02

yu

38
西島秀俊さん主演で映画化ということで読んでみた。 なるほど。エンターテイメント向きなストーリーですな。 パラサイトイヴ、リングっぽい雰囲気。展開が早く飽きることはないけれど、どこかで読んだことあるような感じを受ける。それなりに面白いとは思うけれど再読はしないなぁ。帯を読んだけれど、映画ではストーリーというかそもそも登場人物の職業から違うようで。まぁどちらにしろ映画自体があまり好きじゃないから見に行かないけどね。2013/12/14

とも

34
★★★☆前半は映画を見ているようなハイスピードで、内容が面白いとか面白くないではなく兎に角読むのがやめられない。中盤からは落ち着き、題名のとおりゲノムについて語られる。後半はまた、スピード感を取り戻しながら収束に向かう。専門書にならない程度に、読みやすい遺伝子について語られながらもミステリー感を失わない秀作。ただ、なぜか読後感がほとんど得られなかった。2014/01/30

ドラやき

25
他人の記憶が自分の中に入ってくるってどんな感じなんだろうか?自分は○○だ!と思っていたのに…実は違っていたとなると頭の中は真っ白。自分の奥さんとか自分の友達が実は上書きされた記憶上での存在だったと知った時の哀しさ。この小説はジャンルとしたらSFなんだろうけど、物語が終わった後の主人公のその後の人生に思いを巡らせると急に現実的な人生ドラマのように感じました。それにしても「玉子に目鼻」と言う表現を最後まで押し通す必要はあったのか?あいつの名前はなんて言うのだろうか? !?(・_・;?2014/10/05

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