内容説明
美の旅人は芸術の都へ―。作家・伊集院静による「一枚の素晴らしき絵画」に出逢う旅はピレネー山脈を越え、印象派を生んだフランスを巡る。フォンテーヌブロー派、フランス絵画の父プッサン、風景画の父ロランといった十六世紀以降のフランス絵画創世記から始まり、時代の闇に隠れた画家ラ・トゥール、ロココ芸術の終焉を飾るフラゴナール、静物画と風俗画の巨匠シャルダンへと続く。そして革命という嵐とナポレオンの出現が絵画にもたらしたものとは何か、と問いかける。スペイン編に続き待望のオールカラー文庫化が実現。フランス絵画の礎を探る第一巻。
目次
フランスの誇り
パリ、美の空間
パリの抱擁
王の目にとまった絵画
官能からはじまる絵画
フランス絵画の父?プッサン
絵画は、黙する詩か?
神話と聖書と絵画
クロード・ロランの目線
一瞬を手にした画家
夜の画家、ラ・トゥール
ラ・トゥールはなぜ好かれるのか
農民を描いた兄弟
道化師の悲しみ
美しき女性への絵画
逢い引きという同時代
静物画の凶暴性
1冊の本と1枚の絵
静物画の視点
シャルダンの反逆
ナポレオンと絵画
大作の鑑賞法
英雄の死
美術館とは何だろうか
著者等紹介
伊集院静[イジュウインシズカ]
1950年、山口県防府市生まれ。81年「皐月」で文壇デビュー。91年『乳房』で吉川英治文学新人賞を、翌年には『受け月』で直木賞を受賞。『機関車先生』で柴田錬三郎賞、『ごろごろ』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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