内容説明
カメラマン志望の大学生・瀬川誠人は、嘘つきでとても謎めいた女の子・里中静流と知り合う。誠人はかなりの奥手だったが、静流とは自然にうちとける。そして静流は誠人に写真を習うようになる。やがて誠人は静流に思いを告げられるが、誠人にはずっと好きな人がいて、その思いを受け取ることはできなかった。一年後、卒業を待たずに静流は姿を消した。嘘つきでしょっちゅう誠人をからかっていた静流だったが、最後の大きな嘘を誠人についたまま…。
著者等紹介
市川拓司[イチカワタクジ]
1962年、東京都出身。2002年『Separation』でデビュー。03年刊行の『いま、会いにゆきます』はミリオン・セラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゴンゾウ@新潮部
103
「ただ、君を愛してる」の原作だとは全く知らずに読み始めました。何処と無く静流が宮﨑あおいさんと重なりました。静流が誠人と写真を始めるあたりから繋がりました。静流と公園のキスからはページをめくる手が止まらなかった。ニューヨークでの哀しい再会。静流の手紙では年がいもなく涙が止まらなかった。宮﨑さん玉木さんの瑞々しい好演を思い出しました。この作品に出会えてよかった。また、映画を観ます。2017/06/18
takaC
83
少し長めのエピローグ前で今日の分は読み終わりにして寝ようと一度は思ったが、結局続けて最後まで読み、半分後悔半分満足。今晩はさめざめと寝ることにするよ。2014/01/25
さっとん
74
これめちゃくちゃ好きです! エピローグまでのほのぼのとした温かい雰囲気も、胸を締めつけられる切ない結末もどちらも最高でした。 恋愛小説が嫌いじゃない人にはぜひとも読んでほしい1冊です。 でもエピローグは人前で読まないことをオススメします。 私は満員電車の中で読んでしまって涙を堪えるのが大変だったので(笑)2018/04/16
BlueBerry
72
市川さんの本はこれで2冊目。二つとも恋に命を掛ける感じで、その辺りを深く突き詰めないでサラッとしているのが良さなのかもしれません。映画を見た人は読まなくても大丈夫そうかな。私も映画を見る前に読みたかった。序盤○中盤○ラスト◎総合○2014/08/03
chiru
69
純粋で一途な片思いの話。 純愛ものだと敬遠してたけど、すすめられて読んだら胸が苦しくなりました。 傷ついても『好きな人が好きな人を、好きになりたかったの』と言う静流の気持ちが切ないです。 誠人に、凝縮した一瞬を永久に残した静流の、儚くもあり温かい物語。 ★32018/01/27