内容説明
若い女性と裸ではしゃぐ有力政治家のスキャンダル写真が週刊誌に掲載され、訴訟沙汰となる大騒ぎに―さまざまな圧力を受けながら、提供者の身元を探る編集者の前に、淫靡な儀式を行う新興宗教「丹寅真教」が浮上する。教主は多くの政治家に力を振るう怪人物だった。やがて下腹部に無惨な傷が刻まれた全裸の若い女性の死体が発見され、事件は思いがけない方向に発展していく。ノンフィクションで暴力団、宗教などを深く追求してきた著者が、政治と宗教の黒い絆を描いた問題小説。
著者等紹介
溝口敦[ミゾグチアツシ]
1942年生まれ。早稲田大学卒業。暴力団や中国マフィアなどの犯罪組織から宗教、食の安全まで丹念な取材で幅広くレポートを発表。『食肉の帝王―巨富をつかんだ男 浅田満』で講談社ノンフィクション賞受賞(2003年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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