小学館文庫<br> 東京坊ちゃん

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小学館文庫
東京坊ちゃん

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  • サイズ 文庫判/ページ数 315p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094082227
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

幻燈会、デパートの食堂、チャンバラごっこ…。特に貧しくもなく特に裕福でもない、“普通”の家庭に生まれた「のぞむ少年」は、“普通”に幸福な毎日を過ごしていく。両親や祖父母の愛情に包まれて、いろいろな出来事に囲まれて、くやしい思いもいっぱい経験して―。昭和二〇年代から三〇年代の、そこらじゅうにまだ原っぱがいっぱいあった、どこかのんびりしていた時代。懐かしくて愛しくてそしてちょっぴりほろ苦い、つつましくも豊かだった「あのころ」の話。誰もが郷愁をそそられる、リンボウ先生の自伝的小説。

著者等紹介

林望[ハヤシノゾム]
1949年東京生まれ。作家・書誌学者。慶應義塾大学大学院博士課程修了。ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。『イギリスはおいしい』で日本エッセイストクラブ賞、『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』で国際交流奨励賞、『林望のイギリス観察辞典』で講談社エッセイ賞を受賞。エッセイ、小説のほか、歌曲の詩作、能評論等、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょこまーぶる

53
昭和という時代、戦争もあったけど温かい時代だったなぁ~とノスタルジックな気持ちにさせてくれる一冊でした。著者の自伝的な小説なんだけど、自分の子ども時代の情景が脳裏に映し出される場面もあり、こんな感じだったなぁ~としみじみ思う事もできましたね。実際の著者は自分より10歳以上年齢も上であるが、この本には昭和を生きていたという点では同じ空気が確かに流れていたんだろうなとも思えました。そして、祖父母や親の愛情に包まれているからこそ、子ども時代の悔しい思いや小さな挫折も経験できるという事も改めて認識しましたね。2016/05/30

mymtskd

5
いつものリンボウ先生のエッセイと一味違う自伝的作品.子どもの頃の感覚や「そういえばこんなこと思ってたな」という心象がみずみずしく描かれて,懐かしく暖かい気持ちになる.時代は少しずれるけれど,同じ東京の郊外で育った者としては,出てくる地名や土地柄が身近で目に浮かぶようだった.2015/04/01

makimaki

4
リンボウ先生の、生い立ちから少年時代の自伝的小説。小さい頃のことって、何でこんなこと?と言うような変なことを鮮明に覚えていたりしませんか?このお話に描かれている時代と、自分の小さい頃の年代は少し違うけれど、なんか空気感を共感出来ます。恥ずかしくて、ちょっと残酷で、でも愛しい感じ。読みながら、自分の昔を思い出したりしてしまう、不思議な1冊でした。2014/04/30

ワッピー

3
自分の子供時代とは同じではないけれど、確かにこんな感じだったろうなという「陸続き感」(どういう表現だか・・)があります。また内容とは違いますが、カバー絵の風景を今のスカイツリーで追体験している気がします。2010/07/16

クジラ

2
リンボウ先生が自身の少年時代を綴った本。リンボウ先生が育ったのは戦後すぐの時代で自分が育ったのは高度成長後と、大きく時代背景は異なるが、読んでいて妙に懐かしくなった。リンボウ先生の幼少期の体験が刺激となり、自分の少年時代へと思いが飛んでしまうからだろう。少年時代を思い出したくなったら、もう1回読もう。2010/04/22

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