小学館文庫<br> 歴史の夜咄

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小学館文庫
歴史の夜咄

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  • サイズ 文庫判/ページ数 298p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094080674
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

深い学識で古代から江戸時代までを語りあう

国民的作家である司馬遼太郎と、地方史・部落史・女性史など新しい視点から数々の研究を発表してきた歴史学者の林屋辰三郎というふたりの碩学による対談集。高松塚古墳で高句麗の影響を論じ、大化の改新に隋・唐帝国成立の影響を探る……。平易な語り口で、古代から江戸時代までを縦横無尽に論じています。歴史を読む楽しさを感じながら、日本について考える上での、さまざまな示唆を与えてくれる贅沢な1冊です。

内容説明

国民的作家である司馬遼太郎と、地方史・部落史・女性史など新しい視点から数々の研究を発表してきた歴史学者の林屋辰三郎という、ふたりの碩学によるスーパー対談集。高松塚古墳で高句麗の影響を論じ、大化の改新に隋・唐帝国成立の影響を探る…。話は古代から江戸時代までにおよび、平易な語り口で縦横無尽に論じられています。歴史を読む楽しさを感じながら、日本そして日本人について考える上での、さまざまな示唆を与えてくれる贅沢な一冊。

目次

日本人はどこから来たか
日本人はいかに形成されたか
古代出雲と東アジア
花開いた古代吉備
フロンティアとしての東国
中世瀬戸内の風景
日本人のこころの底流
世界のなかの日本文化

著者等紹介

司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語科卒業。産経新聞社勤務中に、『梟の城』で直木賞。1993年文化勲章受章。1996年没

林屋辰三郎[ハヤシヤタツサブロウ]
1914年金沢市生まれ。芸能史、部落史、女性史などの視点も積極的に取り上げた日本史学者。立命館大教授を学園紛争で辞任後、京都大学人文科学研究所教授となり、同研究所長、京都国立博物館長などを歴任。1998年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

70
もう何回読んだか分からないくらい大好きな本。大好きな古代史が中心の本。日本人はどこからきて、いかに形成されていったのか。。「古代史は分からないからロマンがある」という人もいるが、近年の発掘調査や様々な史料から、だんだん明らかになっていく古代史の方が多い。対談形式で進む話なのだが、その話の内容が、毎回読んでも飽きるどころか面白い。久しぶりに古代史を堪能した。2015/07/31

キムチ27

43
帯にある知的ぜいたくとは言い得て妙。35年前の対談ながら古さを感じさせない練り合わされた知識の豊かさを感じさせる。そら、当時の巨頭のがっぷり4つだもの…あとがきで林屋さんと陳氏が面白く感想を述べている。古代史観は種々あれど語られている雑感は共感を持っ、遠古代、近古代。東アジアの標本みたいな日本、天皇のルーツ、鎌足、武家政治等々。咄の味わいは深く、興趣に満ちている。2016/06/20

Akihiro Nishio

13
面白い本だった。初刊は85年だというが全く古びない。古代から室町時代が中心で、大陸からの影響を中心に読み解く。出雲が新羅とつながっていた第3の航路であったとかホントかいなという話も面白く読めた。印象に残ったのは、吉備の国と、備前福岡、いずれも岡山県の話。岡山がこれほど重要な場所であることを初めて知った。今度行く時に見方が変わるだろう。2016/06/30

はるわか

12
高句麗、蘇我氏、秦氏。鉄と馬。藤原氏の寝技。一所懸命、武士、個の確立、鎌倉期。内乱は土地問題。ゼニの室町期。航路:高句麗と敦賀、新羅と出雲、任那・百済と筑紫。高句麗文化の大きな影響。日本のヘソは琵琶湖。吉備、塩と鉄、備前福岡の繁栄、河川は文化の流入路。父系社会の東国、母系社会の西国、分かり合えない頼朝と義経、坂東のモラルとリアリズム。諦めの浄土と活力の法華。聖。最高の文化人足利義政、一視同仁、銀の文化と金の文化。芸術ショックに弱い日本人。数寄の世界。開国後の金銀交換比率で滅んだ徳川幕府。2020/05/20

時代

12
司馬さんと林家辰三郎氏の対談。古代日本を話の中心に大和と出雲、韓国、中国、宗教、数寄屋文化、金と銀と、などなど話題は多方面にわたる。肩肘張らない軽快なやり取りが心地良い。とても面白く読ませて頂いた◎2020/03/31

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