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小学館文庫
里見八犬伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094080643
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

TBS新春大作ドラマを元にした痛快歴史物

時は戦国の世、房総半島南端の安房国。武将たちが日本各地で「国盗り」を繰り返す中で、安房の山下定包は妻・玉梓と放埓な日々を送っていた。里見義実は定包を倒し、助命嘆願する玉梓も打ち首にする。「私を斬るなら末代までたたる」と死んでいった玉梓の亡霊は、義実の娘・伏姫に「そなたは呪いの子をはらんでいる」と不吉な予言を。伏姫は呪いを打ち払うかのように自害するが、彼女の体からは八つの珠が空に飛び散っていった。呪いをとくため里見家家臣・金碗大輔は八つの珠を探す旅に出るのだった。

内容説明

「殺さば殺せ!だが私を斬るなら呪ってやるぞ」安房国の悪評高き妖女・玉梓は、里見家の伏姫を前に叫んだ―。世は戦国。玉梓に呪われた里見家は窮地に陥り、伏姫は自害する。だがその胸元からは八つの水晶珠が飛び去った。仁、義、礼、智、忠、信、孝、悌の文字がそれぞれ浮かび上がる八つの珠は、八人の勇者の手に渡っているという。呪いを解き、いくさを収める力となる八人の犬士を求めて、里見家の金碗大輔は旅立つ。大森美香脚本によるTBSドラマ「里見八犬伝」を原案に、気鋭の時代小説作家、植松三十里が書き下ろした伝奇エンターテインメントの傑作。

著者等紹介

植松三十里[ウエマツミドリ]
静岡県静岡市出身。1977年、東京女子大学史学科卒業。婦人画報社編集局入社後、建築関係ライターとなり現在に至る。2003年、『桑港にて』で歴史文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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18
中国ものではなく日本のヒーローたちによる活劇の八犬伝の手軽に読める版でした。八犬伝と言えば、私の世代では、NHKの人形劇の新八犬伝が巡り合った最初でした。この前、「黒鉄の志士たち」という本を読んだらまずまずだったので、その著者の著作を調べたところこれを見つけました。TBSの企画ドラマからのノベライズだということは後から知りました。ノベライズは、山本甲士氏の「三丁目の夕日」シリーズが気に入ったりなど、好きなジャンルではありますが、どうも本作の方は元のドラマの評判も良くなかったらしく深みが不足していました。2015/11/18

金吾

14
スピード感がありながら、上手く話を繋げているとともに適度にオリジナルが入っており面白かったです。久しぶりに南総里見八犬伝を読みたくなりました。2021/05/20

きたさん

11
以前見た舞台がどうにもこうにも、で、本来の『南総里見八犬伝』が知りたく、けれど原著はいろいろとハードルが高いので、ドラマのノベライズなら分かりやすかろうと読んでみましたが。なんだか全体的にとても健全な印象。ジュブナイルとして評価したい。2018/03/03

ハル

8
領主に相応しい人格者で、実力も人徳も備える里見義実だが美女に甘いというか女の涙に心眼が曇ってしまうところが玉に瑕。悪女に騙されかけ言を翻した為に怨まれる破目になるとはなんと間抜けな。いや、悪いのは玉梓ですけども。犬士らが勢揃いしてからの展開は駆け足で物足りない。彼らがその境遇から抱えた蟠り、殊に仇討ちを狙うほどの哀しみ憎しみはとても深い筈なのにそれらが解けていく様はあまりに淡白で。その心情の変化を仲間との旅や戦の中にもっと描いて欲しかった。次はいよいよ本家本元滝沢馬琴の八犬伝に挑んでみたい。2017/03/07

ペタル

6
いつか原書を読みたいと思う作品のひとつ。これだけ登場人物が豊富なのにもかかわらず、それぞれの性格を損なわずに描かれている。本書はかなり淡々とした文体なのでスラスラと読み進められる。それぞれに抱えた過去の確執を乗り越え、八人の仲間達との新たな繋がりをもとに安房の国の発展へと歩き出す彼らの成長ぶりが眩しい。勧善懲悪の設定ながら、仲間達と協力しあって生きて行こうとする彼らの姿勢を、是非今の政治家達に見習って欲しいと思う。2011/02/09

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