出版社内容情報
腑に落ちない出来事、ままならない日常。どんなにムカついても腹が立っても、「猫をかぶった状態」でやり過ごすのが、普通の大人である?が、仮面が一度剥がれてしまったら!? 市役所に勤務する岩室とペット葬儀社で働く手原は、新興住宅街の隣人同士。小さな誤解からお互いに始めてしまった嫌がらせが、職場や家族までも巻き込んでエスカレート。後悔しながらも引くに引けず、どこまでもヒートアップする泥仕合に目が離せない!
内容説明
市役所に勤務する岩室とペット葬儀社で働く手原は、大阪の新興住宅街地に居を構える隣人同士。しかし、小さな誤解からお互いに始めた嫌がらせが、職場や家族までも巻き込むエスカレートぶり。どんなにムカついても、腹が立っても、「猫をかぶった状態」でやり過ごすのが、普通の大人である―が、仮面が一度剥がれてしまったら!?お互いに引くに引けず、誹謗中傷嫌がらせがどこまでもヒートアップする泥仕合…。隣の家の住人が気に入らんとか、上司がアホやからとか、とにかく日常にむかついている人、ここまでやってみませんか?おススメです。
著者等紹介
山本甲士[ヤマモトコウシ]
1963年生まれ。96年『ノーペイン、ノーゲイン』で、第一六回横溝正史賞優秀作を受賞しデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさきち
64
あまりストーリーや結末にはひねりは感じられないご近所トラブル物語。でもお互いの報復が盛り上がっていく様は引き込まるもので、そろそろ目を覚まして手打ちにしないとみんな不幸になっちゃうぞなどと本気で心配させられてしまいました。2023/06/14
saga
26
誰かの書評で興味をそそられ積読。それが藤田香織だったことを解説を読んで思い出した。読み出した時の岩室が語る隣人に対する嫌悪感が他人事に思えず、読んだことに対する後悔のような気持ちを覚えた。次に配された手原の語りを読むと、双方ともに言い分と誤解があり、これが人間同士の付き合いの難しさを感じさせる。また、それぞれの家庭環境、職場の人間関係が二人の犯罪行為に少なからぬ影響を与えている。すいすい読めたが、読後感に爽快さはなかった。2016/01/17
ちょん
13
ご近所トラブル話なんですが…もー主人公2人が大人気無さ過ぎて笑えました(笑) ただ、人事だから笑えるだけで自分に降りかかってきたら…(´×ω×`) でも読んでて楽しかったです♪2016/06/10
R.Hand
9
他に方法はないんかいな。ほんま、どもならんわ。本としては楽しめましたが。(3.6)2015/10/05
駒
8
面白いけど、それ以上にしんどさも感じてしまった。いや面白いけど…。ある意味二人とも似た者同士で、別の形で出会えてたら仲良くなれてたのでは?と思った。イライラするので心に余裕がある時に読むのをお勧めします。2023/07/10