小学館文庫
ホントの話―誰も語らなかった現代社会学 全十八講

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  • サイズ 文庫判/ページ数 243p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094055818
  • NDC分類 304
  • Cコード C0130

出版社内容情報

心臓の悪い方、真実を正視できない方は読まないで下さい。人権、民主主義、ナショナリズムなどに横たわるタブーの数々に呉智英が真っ向から挑む!

 心臓の弱い方、真実を正視できない方は読まないで下さい?人権、民主主義、ナショナリズム、民族差別、教育、マスコミなどに横たわるタブーの数々に呉智英が真っ向から挑む! 「支那を『支那』と呼んで何が差別なのか」「死刑は廃止し『仇討ち』を復活せよ」「『動物愛護運動』のグロテスク」「『第三国人』発言のどこが差別か」など現代ニッポンの思想・言論空間の歪みを袈裟斬りにする、眼からウロコの現代社会学18講。真実は不快なことの方が多い!?

内容説明

「真実は快いものとは限らない。むしろ恐ろしく、不快なことの方が多い」…現代ニッポンの思想・言論空間の歪みを、ご存じゴチエイ先生が袈裟斬りにする、眼からウロコの現代社会学十八講。「支那を『支那』と呼んで何が差別なのか」、「死刑は廃止して『仇討ち』を復活せよ」、「『動物愛護運動』のグロテスク」、「『第三国人』発言のどこが差別か」など、人権、民主主義、ナショナリズム、民族差別、教育、マスコミなどに横たわるタブーの数々に真っ向から挑戦状を叩きつける。

目次

人権と民主主義について(人権思想という血塗られた宗教;死刑が封じ込めた復讐権こそ基本的人権ではないか ほか)
ナショナリズムについて(愛国史観にも自虐史観にも与しない「正しい戦争教育」;「個人か国家か」の不毛な選択を超えた「職業意識」 ほか)
民族差別について(特別鼎談 在日朝鮮人と参政権(李英和;鄭大均)
支那を「支那」と呼んで何が差別なのか ほか)
現代人の愛について(「猫至上主義者」のグロテスクな純粋;愛のイデオロギーに縛られた現代人はエロスをもて余す ほか)
教育とマスコミについて(教師とは「知識と訓練」を売るショーバイ人である;ジャーナリストにも売春帰にも「商業道徳」を ほか)

著者等紹介

呉智英[クレトモフサ]
1946年愛知県出身。早稲田大学法学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ろくせい@やまもとかねよし

19
評論家の呉智英さんの随筆集。進歩主義だと持ち上げられる左派思想をシニカルに批判する(と、発刊時の社会情勢から想像している)。人間社会の脆弱さや不確かさを示し、それを自覚する人間個人の重要性を示すと感じた。扱うテーマはいじめ、国家、歴史、外交、動物愛護、愛、男女平等、教師、教養、マスコミと多岐にわたる。特にいじめの論評で「いじめが悪い」と断じる異常性を「いじめ殺されたのはなく、いじめられた人が自分で死ぬ」で諭すことが印象に残った。社会は、多様な個人の集合体か、均一な個人の集合体かの問いだろう。2016/04/17

猫丸

13
彼がこだわる「支那」呼称問題。どっちでもいいじゃんと思っていたが、本書趙宏偉氏との対談で、支那と呼ばれることを嫌がっている中国人が一定数いることを報告している。呉氏は「非論理的」と言うが、感情なんだから非論理は当たり前。西洋人がシナと呼ぶのになぜ反対しない、との反論はいつも通りダメな論理。「西欧は遠い他人だから気にならないんだよ。隣のお前とは昔から似たもの同士で気になるし、正直気に食わないのよお前は。それに『支那』と発音するとき、お前絶対侮蔑の意味を込めているよな。だからやめろ」というんだからヤメロ。2023/10/12

双海(ふたみ)

8
呉さんは相変わらずだなぁ…ははは。2014/01/26

Aminadab

3
永らく積ん読していた本。1990年代後半に『SAPIO』誌に載せた原稿をまとめて2001年に親本が出た。読んでみればすらすら読め、とくに教育の話が面白かった。義務教育とは教育を受ける子供の義務ではなく、教育を受けさせる親の義務だというが、してみれば教師が教育サービスを売っている相手は子供ではなく親だ。なるほど、と膝を打つと呉さんは重ねて余計なことをいう。「(つまり)犬の学校です。あれ、犬に知識を売っているのではなく、飼い主に訓練を売っているんです」(212頁)。新著を読みたいものだ。2018/06/27

marukuso

3
とにかく辛辣な意見をぐさぐさとついてきて笑える。世間の常識に真っ向から疑問を呈する。人権、自由、愛、など普通なら良いものと誰もが思っていることをそれってホントに簡単に良いと決めてしまっていいの?と読者に訴える。雑誌連載をまとめた本なので軽く読めました。2017/06/07

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