小学館文庫<br> 魔術師〈下〉―三原脩と西鉄ライオンズ

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小学館文庫
魔術師〈下〉―三原脩と西鉄ライオンズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 541p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094054927
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0195

出版社内容情報

巨人を追われ巨人を倒し球界改革を夢見た

 巨人に戦後初優勝をもたらしながら水原茂に追われるように九州に下った三原は、弱小球団西鉄ライオンズの監督として昭和33年の日本シリーズに3連敗後の4連勝で巨人を倒す。35年には大洋の監督に就任し、万年最下位のチームを1年で日本シリーズ初制覇に導いた。日本ハムでは野球出身者として初の球団代表となる。三原が求めたものは、ファンを楽しませる真にプロフェッショナルな野球。だが、その理想を実現する道は艱難を極めていたのだった……。

三原脩と西鉄ライオンズ

内容説明

「三年連続日本一」―名投手稲尾和久を擁した西鉄ライオンズは、三連敗のあと奇跡の四連勝で宿敵巨人軍を倒した。しかし三原は、日本一の座に慢心するフロントに不信を抱きはじめていた。そして翌年、セ・リーグの大洋ホエールズ監督に就任。万年最下位の大洋をリーグ初優勝に導く。だが、そこも三原の安住の地にはなり得なかった。近鉄へ、ヤクルトへ。そして日本ハムでは球界出身者として初めて球団代表の座に就く…。三原の欲したもの―それは野球の本質を理解し、愛し、真にファンに望まれる球団経営だった。今も昔も日本球界の問題点は変わっていない。

目次

第12章 鉄腕投手・稲尾和久
第13章 打倒!水原・巨人
第14章 「野球だけが人生ではない」
第15章 三連覇
第16章 寂しい別れ
第17章 三原魔術
第18章 強者どもが夢のあと
第19章 黒い霧事件―ライオンズ消滅
第20章 プロ野球機構をプロ野球人のものへ
第21章 見果てぬ夢
第22章 新しい時代

著者等紹介

立石泰則[タテイシヤスノリ]
1950年北九州生まれ。ノンフィクション作家。企業・経営関係を中心に活躍している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旗本多忙

15
感想は上巻の方に書いている。 今は手放して手元にないので、この本を売った事を公開している。 今では古本屋にも見当たらない。WBCで栗山監督が三原監督のノートがどうのこうの言っていたが、この本を読めば頭脳をもっての野球がいかに大事かが良くわかる。西鉄ライオンズの黄金期直後に僕は生まれたので、生では見てないが、ひしひしとジャイアンツとの死闘や選手の取り合いなどがつぶさにわかる名著である。

ヤエガシ

2
「プロ野球とは、(試合を)見に行ったら必ず何かが起きるからプロ野球なんであって、何も起こらないのはプロ野球ではない」 三原脩氏が、戦前の日米野球の際に、大リーガーから直々に聞かされた言葉だそうな。2014/06/28

イチゴタルト

1
三原野球は魅せる野球を心掛けていた。クリーンアップがバントをするのはもってのほか、3アウトになったときはゆっくり帰ってくる。ファンが少しでも選手を観られるように。それ以外にもFA取得を短くしたり契約金を減らしたり球団を独立させたりと考え方はメジャー寄りなのかなと。糖尿病じゃなければもっと日ハムの社長を続けてたかな2018/07/25

ふり

1
読売巨人=(ある意味でも)大正義だったと改めて認識させられた。 まずはメジャーみたいに、贅沢税の導入からしてもらいたいと思った2013/03/19

うな

0
巨人偏重の野球界が続く限り、日本のプロ野球の将来はない。企業がプロ球団を所有し、広告塔とする時代はもう終わった。三原氏のめざしたものの先にプロスポーツのこれからがあるように思う。2012/01/08

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