小学館文庫<br> 魔術師〈上〉―三原脩と西鉄ライオンズ

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小学館文庫
魔術師〈上〉―三原脩と西鉄ライオンズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 521p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094054910
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0195

出版社内容情報

巨人を追われ巨人を倒し球界改革を夢見た

 巨人に戦後初優勝をもたらしながら水原茂に追われるように九州に下った三原は、弱小球団西鉄ライオンズの監督として昭和33年の日本シリーズに3連敗後の4連勝で巨人を倒す。35年には大洋の監督に就任し、万年最下位のチームを1年で日本シリーズ初制覇に導いた。日本ハムでは野球出身者として初の球団代表となる。三原が求めたものは、ファンを楽しませる真にプロフェッショナルな野球。だが、その理想を実現する道は艱難を極めていたのだった……。

三原脩と西鉄ライオンズ

内容説明

四国香川の大地主の五男として不自由のない生活を送ってきた三原脩は、早稲田大学に進学する。東京には、天賦の才を発揮する名野手を数奇な運命が待っていた。それはプロ野球創設時の巨人軍への誘いだった。そして戦後。混乱のなかで巨人の再興を託され、みごとに優勝を遂げる。だが、水原茂の帰国によって巨人を追われた三原は、捲土重来を期して玄界灘をわたる。打倒巨人―弱小球団西鉄ライオンズを率いて、三原脩の挑戦がはじまった…。伝説の知将が「魔術」のような奇跡を起こした手腕を克明に迫ったスポーツノンフィクション、待望の文庫化。

目次

第1章 野球との出会い
第2章 三原と「早稲田の野球」
第3章 プロ野球契約選手第一号
第4章 巨人軍復帰
第5章 巨人軍の再建
第6章 陰謀と裏切り
第7章 背広姿の総監督
第8章 訣別
第9章 海峡を渡る
第10章 若き獅子たち
第11章 リーグ初優勝

著者等紹介

立石泰則[タテイシヤスノリ]
1950年北九州生まれ。ノンフィクション作家。企業・経営関係を中心に活躍している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旗本多忙

3
上下巻の分厚い文庫版です。錚々たる選手の苦悩もわかります。水原が巨人に復帰すると、お払い箱になった三原は九州の地を踏む。西鉄ライオンズの監督として打倒巨人を目指した。これは三原監督の伝記でもあり戦術書でもありますね。(笑)巨人嫌いの人には面白いぞ。あの有名な日本シリーズの場面は最高ですね。三原監督が作中で「女は学歴は高校まででいい‥‥」娘にこの理由を話したら、今の時代は違うの!って言われましたが、私はそれでいいと思ってますね(笑)

snakedoctorK

2
こんなにジャイアンツに冷遇されていたのか。 知らなかった。2022/10/23

イチゴタルト

2
三原修は何度も野球から離れる選択をするがなぜか離れられない運命だった。 高松中学に転入するも野球をやる条件での受け入れや金沢の大学に入るつもりが早稲田の水原に強制的に東京に連れていかれ野球部に入る。一目惚れした女性と結婚するために退部するも大日本野球倶楽部に説得されプロ野球第1号になったりとマンガの世界の話かと思った。 それにしてもプロ野球選手第1号の人をここまで語られていないのが不思議だ。

ヤエガシ

2
三原脩の少年時代から、西鉄の監督としてパ・リーグ優勝を達成するまでのお話。 三原監督と読売新聞社の確執と並行して進む、プロ野球創成期の新規球団の参入や2リーグ制への移行という野球界のゴタゴタがかなり詳しく書かれていて、面白い。 ただ、三原監督は、太平洋戦争時にインパール作戦に参加したことで、ツキを重んじる独特の戦略観が培われたようなんだけど、そのあたりのエピソードがわりとあっさりとしてて、ちょっと残念。もっと深く知りたかった。2014/01/05

うな

1
自分が野球を始めたころから、本の中で知っていた西鉄ライオンズ。個性ある選手たちを統率した三原氏自身があまりにドラマティックな人物。西鉄の野球を生で見たかったなぁ。2012/01/08

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