小学館文庫<br> 小倉昌男の福祉革命―障害者「月給1万円」からの脱出

小学館文庫
小倉昌男の福祉革命―障害者「月給1万円」からの脱出

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  • サイズ 文庫判/ページ数 217p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094051018
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「障害者よ、堂々と稼ごう!」小倉昌男の経営指南。

“宅急便”を発案、実行し、ヤマト運輸をトップ企業に押し上げた小倉昌男。会長を退いた後、彼が飛び込んだのは福祉の世界。だが、障害者の給与が「平均1万円に満たない」ことや、それが「仕方ない」で済まされているを知り、怒り心頭。福祉の現場の人々を対象にしたセミナーを主催して経営の発送を啓蒙し、障害者が働く喜びを知り、真に自立するための場として「焼きたてパン屋」チェーンを実践。第一級の経営者ならではの理論と実行力が“小倉流意識革命”ともいうべき形で福祉の世界を変えていく。(解説 山本おさむ)

内容説明

“宅急便”を発案、発行し、ヤマト運輸をトップ企業に押し上げた小倉昌男。会長を退いた後、彼が飛び込んだのは福祉の世界。だが、障害者の給与が「平均1万円に満たない」ことや、それが「仕方ない」で済まされていることを知り、怒り心頭。福祉の現場の人々を対象にしたセミナーを主催して経営の発想を啓蒙し、障害者が働く喜びを知り、真に自立するための場として「焼きたてパン屋」チェーンを実践。第一級の経営者ならではの理論と実行力が“小倉流意識革命”ともいうべき形で福祉の世界を変えていく。

目次

第1章 七十歳の決断
第2章 「月給一万円」への怒り
第3章 「焼き立てパン屋」で常識を変える
第4章 スワンベーカリー誕生
第5章 辣腕・一年生経営者
第6章 広がるスワンベーカリー
第7章 一人ひとりの個性を経営に
第8章 終わらない挑戦

著者等紹介

建野友保[タテノトモヤス]
1957年6月兵庫県生まれ。関西学院大学文学部卒。広告制作会社のコピーライターを経て、95年フリーライターに。脳性麻痺をもつ障害者との関わりから福祉に関心を寄せ始め、ルポ記事を雑誌に執筆。本書が初めての単独自著
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うりぼう

2
この本を読んで、ヤマトの株を買いました。2004年ベスト9位2004/11/02

うたまる

1
「これは経営者としての意地、ロマンです。障害者に月給一万円なんて許せない。放っておけないんです」……ヤマト運輸退任後、障害者の賃金向上に挑んだ小倉昌男の記録。彼の原動力とは「余りに理不尽ではないか」という純粋な怒りだったという。これは多くの人が共感できるものだろう。しかし、自分も含めてそこ止まりだ。そこから先は手も足も出ない。情けないけど発想力とか覚悟とか、いろいろ足りてないんだよな。福祉ではなく経営で考え、作ることより売ることを重視し、最終的に一般企業での就労を目指す。久しぶりに腹から熱くなる本だった。2018/03/03

goat

1
 小倉さんの強い使命感に衝撃を受けた。ヤマト宅急便の社長として採算が合わない個人配送に目を向け起死回生を計った。「サービスが先、利益はあと」を合言葉にした。障がい者に対して、同じ人間なのに自立生活をおくることができないことに憤りを感じ、福祉法人を立ち上げた。厳しい言い方になるが、施設職員や障がい者は、利益よりも通えることを優先している。少しでも、自立できるような社会をつくることが大事とおっしゃっている。障がい者が自分の仕事に生きがい感じ、居場所を作ってあげることが必要。時間を見つけて、スワンベーカリーのパ2013/04/18

luna

0
職場の先輩から借りた本。業界の構造がようやくわかりかけて来たばかりなので、この本が書かれたちょっと前の時代と現在の違いまではちゃんと理解出来ていないのだが、とても興味深く読めた。ただ、実際にビジネスモデルとして範にできるかはちょっと微妙。おいしいところしか読み取れないし、福祉の現場から見ると、基本賞賛本なので、綺麗事が並んでいるようにも見える。でも、商売としての発想の転換を迫られるのは事実。読み応えあり。2013/11/08

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