出版社内容情報
山際淳司が遺した唯一の長編野球小説。
〈どうしてもっと楽しく野球をやらせてくれないのか〉高校生活最後の都大会準決勝で、田島光はそう思った。メジャーリーグへ行きたいと初めて考えたのは、そのときだった。光が単身渡米して夢に向かって第一歩を踏み出したころ、父・佐々木幸一はボストン・レッドソックスを日本企業に買収させようと活動を開始していた。大リーグを舞台に夢を追う父と子の成長と葛藤。野茂、吉井、伊良部らの活躍を予見した、長編野球小説。
内容説明
『どうしてもっと楽しく野球をやらせてくれないのか』高校生活最後の都大会準決勝で、田島光はそう思った。メジャーリーグへ行きたいと初めて考えたのは、そのときだった。光が単身渡米して夢に向かって第一歩を踏み出したころ、父・佐々木幸一はボストン・レッドソックスを日本企業に買収させようと活動を開始していた…。大リーグを舞台に夢を追う父と子の成長と葛藤を描く、故・山際淳司の長編野球小説。執筆は1992年だが、野茂、吉井らの活躍を予見したような設定に、著者の野球に対する慧眼がうかがえる。