国家の謀略

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  • サイズ B6判/ページ数 379p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093897327
  • NDC分類 391.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「外務省のラスプーチン」と呼ばれ、対ロシア外交にその異能ぶりを発揮した外交官・佐藤優氏による『SAPIO』の人気連載「インテリジェンス・データベース」の単行本化です。「国策捜査」の存在を日本中に知らしめたベストセラー『国家の罠』は10万部を突破し、『自壊する帝国』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した佐藤氏が、初めてインテリジェンス(情報・諜報)について解説する“指南書”となっています。世界のインテリジェンス哲学から、ビジネスにも応用できるインテリジェンスの技法、はたまた激動する世界情勢の分析まで紹介。最前線の外交現場で経験したエピソードもふんだんに盛り込んでおり、著者の“外交秘史”としても楽しめます。

佐藤 優[サトウ マサル]
著・文・その他

内容説明

異能の外交官が初めて公開する「インテリジェンス」の技法。この「情報工学」を官僚だけに独占させておく手はない、ビジネスマン必読。

目次

1 インテリジェンスという名のゲーム(「情報大国」日本はどこへ行ったのか;「ヒュミントVSエリント」論争の落とし穴 ほか)
2 ニッポン・インテリジェンスの潜在能力(ガードの堅いエリツィン側近の胸襟を一発で開かせた「猪木カード」;外務省「対外情報機能強化」案に欠けている「プロの常識」 ほか)
3 陸軍中野学校という最強インテリジェンス機関(「酒」「カネ」「セックス」を超える日本的謀略の精髄「愛と誠」;「生きて虜囚の辱めをうけず」の正反対をいく情報屋の「死生観」 ほか)
4 ワールド・インテリジェンス―世界情勢を読む(アメリカ1 マキャベリがすでに喝破していた米「国家情報長官」新設の落とし穴;アメリカ2 ウォーターゲート事件「稚拙な接触」に仕掛けられた「壮大な罠」 ほか)
5 今日から使えるインテリジェンスのテクニック(ネット時代でもインテリジェンスのプロが「新聞切り抜き」にこだわるわけ;「エルメスのネクタイ1本」の贈り物には「2本買って」誕生日プレゼント ほか)

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
1960年生まれ。85年、同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。95年まで英国日本国大使館、ソビエト連邦(現ロシア連邦)日本国大使館に勤務。95年より国際情報局分析第一課に勤務。外交官として勤務するかたわら、東京大学教養学部非常勤講師(ユーラシア地域変動論)を務めた。2002年5月に逮捕、現在起訴休職中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

i-miya

47
2010.09.26 2128(佐藤優)1960生まれ。1985、同志社大学大学院神学研究科終了-外務省。2002.05、逮捕。2007.12現在、休職中。(はじめに) 本書は実用書です。1.インテリジェンスという名のゲーム。◎情報大国日本はどこへ行ったのか。1944.11、ゾルゲ死刑。モスクワ秘密警察、NKVD。秋草俊、陸軍大佐、終戦時逮捕、1949.03、獄死。陸軍中野学校。◎世界最高水準-日本のインテリジェンス。米国依存の弊害。2010.09.27 謀略はすべきか、否か。後藤田正晴。2010/09/28

Sugi Takahiro

6
外交と諜報が現実にどう行われ、歴史がどう動くか詳らかに語った本。著者自身がかつてスパイ活動に従事しており、ソ連で毒を盛られたり、アントニオ猪木を通じて政府高官に気に入られたりしている。 諜報のレベルは国の規模に比例しており、イギリス、イスラエルなどが秀でている。日本はかつて諜報大国であったが、今は外務省の縦割り制度や戦後のアメリカによる情報操作によって後れを取っている。 ヒュミント・シギント・エリントといった種類があるが、技術が発展するとかえって原始的な方法やヒュミントで得られる情報が大事になってくる。2015/09/28

Ted

5
'07年12月刊。○SAPIO連載記事に加筆訂正した格好のインテリジェンス指南書。この当時は連載の途中まで坂上巌というペンネームで発表していた作家デビューの頃の作品だが、その中身や文体の完成度の高さに今更ながら驚かされる。出版業界における氏の出現が「インテリジェンス」という概念を全国的に定着させた影響は大きいが、これが内向きに悪用されて同胞同士の謀略合戦で疑心暗鬼のスパイラルに陥るようなことがなければよいが、と懸念する。2018/06/23

hwconsa1219

5
タイトルからは一見すると怨念めいたものを感じますが,知の怪人佐藤優氏による小学館「SAPIO」の連載を再構成したインテリジェンスに関する本です。 日常生活で諜報活動に従事するなんてことは通常あり得ませんが,巷にあふれる様々な情報に内在する論理を正しく読み取る力,これこそ現代求められている力かと思います。 事象を自分の都合の良いようにしか解釈できない人が多い昨今だからこそ。2017/10/24

もよ

4
もと外交官によるスパイ論と言ってしまってよいものか。日本にはスパイ専門機関は無いので、この方はそこに近いことを実施したことがあるのかもしれないのだけれども、他の国と違い歯がゆい思いをしたのか。逆にスパイそのものではなかったので、このような著作も可能になったのかと。戦前の日本には優秀なスパイがいたようですが、使いこなせる仕組みや能力が日本政府にはなかったということか。2022/04/03

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