出版社内容情報
02年に施行された住民基本台帳ネットワークはまさに国民総背番号だ。個人情報や国家機密漏洩の危険性がある脆弱なシステムを放置してはいけないとジャーナリストの櫻井よしこ氏らが住基ネットの問題点を解説する。
「住民票が全国どこでも受け取れる」「電子社会にはなくてはならない」総務省は、住民基本台帳ネットワークはまさにコンピュータ社会に日本が乗り遅れないために欠かせないシステムであると説明してきた。しかし、そこには大きな落とし穴があった。絶対安全だと政府が保証するこの住基ネットのシステムは、多くの専門家が指摘しているように、外部からも侵入し放題で、我々の個人情報はもちろん、国家機密さえも漏洩しかねない脆弱なものだったのだ。 決まったことだからと果たしてこのまま受け入れてしまってよいのか。'03年8月25日の本格始動を前にして、ジャーナリストの櫻井よしこ氏と専門家らがあらためて住基ネットの問題点を問いかける。
内容説明
住基ネットの導入で日本は情報戦に敗れる。脱・住基ネット宣言。
目次
国民への背信から生まれた制度は許容できない―暴かれる住基ネットの「正体」(現場では「住基ネット」は要らないと言い始めている;「住基カード」で個人情報がますます危ない;小さな町が誇りを持って住基ネットに不参加を表明した)
住基ネットの制度上の問題点を清水勉弁護士にきく―住基ネット「離脱」からの再出発(あなたが知らない住基ネットの真実;住基カードが“実印”になる恐怖;「市区町村から求められてつくった」は嘘)
住基ネットのシステムの問題点を吉田柳太郎氏にきく―「セキュリティは万全です」の大ウソ(住基ネットは簡単に破れる!;小学生でも破れる住基ネット;中国のネット戦略は日本と雲泥の差)
日本の電子政府構想の問題点をタカマゴースケ氏にきく―デジタル領域のプライバシー(法律だけつくってもプライバシーは守れない;公的個人認証カードにもなる住基カード)
感想・レビュー
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Humbaba
いかちょー