沈黙の殺人者(サイレント・キラー)・C型肝炎―250万人の日本人に巣喰う「発がんウイルス」の恐怖

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093892117
  • NDC分類 493.47
  • Cコード C0095

出版社内容情報

250万人の日本人に蔓延し「21世紀の国民病」と呼ばれるC型肝炎。蔓延の背景には、輸血や集団予防接種の際に繰り返し行われた不適切な医療行為があった。戦後医療行政の問題を指摘し、無自覚キャリアに警告を発する一冊。

 あなたも知らないうちにC型肝炎に感染しているかもしれない??。日本における肝がんの死亡者は年間3万人。この肝がんの要因の約80%を占めるのがC型肝炎ウイルスであり、その感染者は約250万人とみられている。「沈黙の臓器」とたとえられる肝臓の疾病は早期発見が困難であり、それゆえアメリカでは「サイレント・キラー(沈黙の殺し屋)」と呼ばれている。この蔓延の背景には、輸血、集団予防接種の際に繰り返し行われてきた不適切な医療行為があった。「21世紀の国民病」と呼ばれる肝炎に侵されている無自覚キャリアへの警告、それを生んだ日本の戦後医療行政への問題提起をする一冊。

内容説明

あなたは大丈夫か?自分が感染していることすら知らない無自覚キャリアも含め、250万人以上の日本人に蔓延しているC型肝炎。その元凶は、集団予防接種での「注射器の使いまわし」や「汚染血液による輸血」といった不適切な医療行為にあった!薬害エイズと同じ土壌のなかで蔓延していったC型肝炎の実態を、第五福竜丸の悲劇から“鉄砲注射”のまやかしまで洗い出し、この国の公衆衛生行政の貧困を問い直す。

目次

プロローグ 第五福竜丸
第1章 集団発生
第2章 学校医の事情
第3章 生後3か月の感染
第4章 注射器と黄疸
第5章 “鉄砲注射”と天然痘根絶計画
第6章 消えた“鉄砲注射”
第7章 血液製剤汚染
第8章 GHQの“負の遺産”
第9章 「一人ひとり」のない公衆衛生
エピローグ ミッキー・マントルの死