わが家で最期を。―家族の看取り、自分の“そのとき”に後悔しない50の心得

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わが家で最期を。―家族の看取り、自分の“そのとき”に後悔しない50の心得

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093885515
  • NDC分類 490.1
  • Cコード C0047

出版社内容情報

住み慣れた家で安らかな最期を迎えるには?

最期のときは、住み慣れたわが家で穏やかに迎えたい。
親や家族もそうして看取りたい。

多くの人の切実な願いは、団塊世代が後期高齢者になり「多死社会」を迎えるこれから、かなえることができるのか?
「できる」、と著者は答える。

わが家での看取りは病院よりお金がかからない。
ちゃんと家で亡くなれば、警察沙汰にはならない。
家族に迷惑をかけずにひっそり死ぬという考えこそ、実はいちばん迷惑。
既婚者で子どもがいたとしても最後はひとりで死ぬ覚悟が必要。
ひとりで死ぬことと、さみしく死ぬことは違う。
長生きすると、ラクに死ねる。
「あの世」はあると思ったほうが人生を終(しま)いやすい。

――など、在宅看取り医として、多くの亡くなった方から教わった大切なことを伝える一冊。





【編集担当からのおすすめ情報】
千場先生はおおらかな人柄で行政を含めた多職種をつなぎ、2016年に
横須賀市を在宅死率全国1位に導きました。(厚生労働省発表。人口20万人以上の都市で全国1位。)
その、在宅看取りの様子はTBS「報道特集」、朝日新聞「ひと」欄などで報道されています。


「白衣を脱いだ医療」が自らの役割だと語り、診療だけではなく、
看取り普及の出前出張講座やイベントを精力的に開催。
死がテーマでありながらユーモアあふれるトークで会場を沸かすことも。
本書はそんなユニークな先生による命のとじ方の心得帖です。


◆はじめに

◆1章 人生のゴールを安らかに迎えるための心得10
心得1 人は必ず死ぬと肝に銘じておくべし
心得2 自宅でひとりで死ぬ覚悟を持つ
心得3 どこでどう死ぬかを考えておく
心得4 死が怖いからこそ、「死」について学んでおく
心得5 老衰で死ねなくても、長生きをするとご褒美があることを知る
心得6 のぞむ死と現実の死は違う
心得7 死に往くときに苦しいのは、肉体ではなく精神の苦痛である
心得8 死に対する「備え」と「覚悟」は、元気なうちから
心得9 ひとりで死ぬことと、さみしく死ぬことは違う
心得10 のぞましい最期を迎えるには、「家」「人」「金」がキーワードになる
1章のまとめ


◆2章 最期はこんなに安らかに……実例3

エピソード1 素直に死を受け入れて、安らかな気持ちで往く
エピソード2 最後に苺氷(いちごおり)を食べてほしかった
エピソード3 最後まで思い出の家で暮らした永遠のイケメン


◆3章 家族を安らかに看取るための質問24

Q1 訪問診療のお医者さんをどうやって見つければよいですか?
Q2 夫は月単位の命といわれています。静かな環境を整えるために、家族はどのような点に注意が必要ですか?
Q3 がんの末期は痛みが辛いと聞きました。自宅療養では、どうしてあげればよいのでしょう
Q4 精神的な苦痛に対しては、家族はなにもできないのでしょうか?
Q5 笑いの効用って、よくいいますが、ホントにあるのですか?
Q6 家族が余命数か月といわれています。元気づけてあげたいのですが
Q7 85歳の母にがんが見つかりました。医者は積極的な治療はすすめられないといい、母もそれでいいといいますが、私は不本意です
Q8 よく聞く「胃ろう」とはどんなもの? なにが問題になっているのですか?
Q9「高齢者の胃ろう」は、やるべきではないということでしょうか?
Q10 延命治療は、救命治療とは違うものですか?
Q11「もしものとき」は、どんな選択肢があるのですか?
Q12 いざというときに延命治療をどうするのか、高齢の親に意思表明を書いてほしいのに、「縁起でもない」と、とりあってくれません
Q13 父はがんの末期で、家で療養したいといいます。ちゃんと看護ができるか不安です
Q14 正直、親を看取るのが怖いです
Q15 看取る怖さを克服するには、どうしたらいいのでしょうか?
Q16 家で看取りたいのですが、どこからが終末期なのか見分けがつきません。救急車を呼ぶべきかとても迷います
Q17 延命措置をやめる決断には、ものすごくためらいがあります
Q18 母を家で看取りたいが、自宅で死ぬと警察沙汰になってしまうと聞きました。本当ですか?
Q19 息を引き取るときに、医師が間に合わなかったら、どうなるのでしょう? 死亡診断書はどうなりますか?
Q20 死ぬ前は、苦しさがもっと増していくの?
Q21 命が燃え尽きるとき、どんな変化が訪れるの?
Q22 延命治療をしない選択をしたが、はたしてあれでよかったのか、今もってわかりません
Q23 いざ臨終のとき、夜間や休日の場合、先生は来てくれますか?
Q24 お別れに立ち会えなかったらと思うと、ひとときも母から目が離せません


◆4章 自分の命を穏やかにとじるための質問13

Q1 還暦を過ぎたころから病気が出てきました。60歳は体の節目なのでしょうか?
Q2 「平均寿命」まであと十数年しかないと思うと、辛くて、死ぬのが怖くなります
Q3 自分は延命措置をしてほしくない。リビングウィルでの表明が必要ですか?
Q4 千場先生なら、どんなリビングウィルを書きますか?
Q5 家で看取ると病院より費用がかかるのではないですか?
Q6 認知症になっても、我が家で死ねますか?
Q7 離れて暮らす子どもに迷惑をかけたくない。家でひとり、そっとポックリ死にたいのです
Q8 ひとり暮らしでも家族に依存せずに、安らかに家で死ぬことは可能ですか?
Q9 在宅医の先生と相性が悪かったら、途中で先生を変えることは可能ですか?
Q10 自分は妻に看取ってもらうといったら、娘から「むずかしいんじゃないといわれた。なにがいけなかったのだろうか
Q11 自分が先に死んで、人付き合いが下手な夫を残していくのが心配です……
Q12 近所づきあいもなく、友人もいない。孤独死が心配だがどうやって社会とつながっていけばいい?
Q13 お迎えはあるのでしょうか

◆エピローグ


千場 純[チバ ジュン]
著・文・その他

内容説明

在宅死率全国1位横須賀の看取り医が1000の死から教わったこと。役立つ、身近なQ&A集

目次

1章 人生のゴールを安らかに迎えるための心得10(人は必ず死ぬと肝に銘じておくべし;自宅で、ひとりで死ぬ覚悟を持つ ほか)
2章 最期はこんなに安らかに…実例3(素直に死を受け入れて、安らかな気持ちで往く;最後に「苺氷り」を食べてほしかった ほか)
3章 家族を安らかに看取るための質問24(訪問診療のお医者さんをどうやって見つければよいですか?;夫は月単位の命といわれています。静かな環境を整えるために、家族はどのような点に注意が必要ですか? ほか)
4章 自分の命を穏やかにとじるための質問13(還暦を過ぎたころから病気が出てきました。60歳は体の節目なのでしょうか?;「平均寿命」まであと十数年しかないと思うと、辛くて、死ぬのが怖くなります ほか)

著者等紹介

千場純[チバジュン]
社会福祉法人心の会三輪医院院長。名古屋大学医学部卒業後、横浜市立大学附属病院第一内科、国立横須賀病院(現横須賀市立うわまち病院)内科第一医長、医療法人社団聖ルカ会パシフィック・ホスピタル院長等を経て現職。2025年問題を見据えて、在宅死率全国1位の神奈川県横須賀市で「在宅看取り」の普及に取り組む。地域住民と多職種が自由に集まる、くらしのリエゾンステーション「しろいにじの家」を開設。多くのイベントを通じて、住み慣れた家で安らかに最期を迎える「看取りの形」を考える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

40
週末に年始のため実家に行ったとき、母の「もう救急車には乗りたくない。延命治療はイヤだ」という意思に、父妹が混乱していることを知りました。ずっと様々な病気に苦しんできた母の気持ちもわかるし、夜中に延命か十分回復できる治療なのかの判断を救命士に任せざるを得ないだろう同居家族の気持ちもわかります。…勉強しなくちゃな、とこの本を手に取ってみました。自分は在宅療養支援診療(ようするに信頼できるかかりつけ医)がいい気がするんですが、母はどうとらえるかな…こういうこと考える時期なんだなあ。2022/01/14

あこ

17
在宅医療を長年されている著者。研修会やボランティア会でお目にかかることもあり、診療だけでなく地域に貢献されていらっしゃる優しい先生である。本書は在宅療養について考える機会や命の終い方(生き方)について考えるきっかけを与えてくれるであろう。最近では在宅に携わる医師も増えてきたことは大変喜ばしいことだが考え方や診療体制も様々である。ケアマネや訪問看護ステーションなどから自身のスタイルにあった訪問診療先を紹介してもらうのも良いと思う。2019/02/23

のり

13
日本では約8割の人が医療機関で亡くなる。多くの人が本意ではない最期の過ごし方を強いられている。急き立てられるようにして過ごす終末医療の現実。のぞむ死と現実の死は違う。自宅でひとりで死ぬ覚悟を持つ。死が怖いからこそ「死」について学んでおく。親の「死に目に立ち会わなくてはいけない」と思い込まなくてよい。大事なのは生きているときに最期まで寄り添う気持ちを伝えること。離れて暮らす両親を思いました。どのような最期を迎えたいか、元気なうちに家族で話しておく時間を作りたいです。2017/07/27

ようはん

8
死ぬ事についてまだ実感が湧かない年齢ではあるけど、老後どうなっていくのかや親の看取りに不安はある。今からでも色々と考えなくてはならないのかなと思う。2020/01/05

Humbaba

8
いくら目を逸らしたとしても、事実は変わらない。人が必ず死ぬというのは避けられないことであり、直視しなければ恐怖心はむしろ増していく。誰もが死ぬということを前提とした上で、それに対してどのように向き合っていくかを話し合う。それこそがより良い生き方を実現するための方法となり得る。2017/06/04

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