ペコロスのいつか母ちゃんにありがとう―介護げなげな話

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ペコロスのいつか母ちゃんにありがとう―介護げなげな話

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  • サイズ B6判/ページ数 156p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093884983
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

介護げなげな話ぶっちゃけます!

漫画『ペコロスの母に会いに行く』が、2013年日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した”ペコロス”こと岡野雄一さんによる、初のイラストエッセイ。

認知症になった母の自宅介護5年間を中心に、漫画では描ききれなかった本音を炸裂させた爆笑エッセイです。

母親の”ぼけ”を少しずつ受け入れつつ、今考えると「母ちゃんはどれだけ寂しかったのだろう」と思うこと。
注意書きの貼り紙が家の中で少しずつ増えていったこと。
寝かせたまま移動できる車椅子に乗せていたら、顔が伸びたようになってしまったのを見て、大泣きしたこと。

介護する家族たちが通る道を歩ききった岡野さんは、「母からもらったものは、今でも気付いていないくらい多い」と言います。
でも、真っ最中の時は、親不幸なことをしているんじゃないかと思っていた。
岡野さんが救われたのは、
「いいんですよ、それが岡野さんのメシのタネになるんだから」
と言ってくれた人がいたから。
だから今度は、岡野さんが”ぶっちゃけ爆笑介護体験”で、真っ只中の人、これから立ち向かう人へ、「プチ親不幸」と「ガス抜き」を勧めます。

【編集担当からのおすすめ情報】
イラストはすべて描き下ろし。岡野さん独得の世界で、すべて1コマ漫画のようにセリフもあって、味があります。
母・みつえさんがかわいい、そして笑える!
下ネタなのに、共感しつつ爆笑できる!
「あるある」ネタも満載。
岡野さんの漫画のファンの方も、介護中の方も、そうでない方も、
是非手にとってご覧ください。

いつか母ちゃんにありがとう
漫画の舞台裏
人物紹介

第一部 パンツにまつわるエトセトラ
今も壁のタイルに残るシミ
「おたくのお母さん、汚れてきたね」
母のデカパンが買えない
紙パンツ攻防戦
息子は時にのぞき魔と化す

第二部 ボケて出てくる癖のあれこれ
電話魔になる
城を明け渡す
昔とった杵柄
盗っ人呼ばわり
抜くな、閉めるな、金出すな
迷子になる
裸足で飛び出す
山姥の墓参り
お年寄りそれぞれに癖がある

間奏 迷子の夏

第三部 笑顔は寂しさの裏返し
業者にあっさりだまされる
役者になれる
待ちあぐねて
窓から手を振る人
「なーんもしーきらん」
檻の人となって
別れ際の儀式
アコーディオンを”治す”

第四部 プチ親不幸のすすめ
24時間親孝行はできない
アンテナを立てる
施設に預けることについて
親の年金は「天国からの送金」
親不幸な時間を持とう

エピローグ


岡野 雄一[オカノ ユウイチ]

内容説明

日本漫画家協会賞優秀賞受賞作家、初の爆笑イラストエッセイ。介護げなげな話ぶっちゃけます。

目次

第1部 パンツにまつわるエトセトラ(今も壁のタイルに残るシミ;「おたくのお母さん、汚れてきたね」 ほか)
第2部 ボケて出てくる癖のあれこれ(電話魔になる;城を明け渡す ほか)
間奏 迷子の夏
第3部 笑顔は寂しさの裏返し(業者にあっさりだまされる;役者になれる ほか)
第4部 プチ親不幸のすすめ(24時間親孝行はできない;アンテナを立てる ほか)

著者等紹介

岡野雄一[オカノユウイチ]
昭和25年長崎市生まれ。20年東京で過ごし、40歳で、子連れで坂の町へ戻る。父の死後認知症を発症した母を、編集長をしていたナイト系タウン誌で淡々と描き続け、タウン誌廃刊の後も様々な媒体で描き続け、今にいたる。母は、2014年9月に亡くなった。著書に、2013年に日本漫画家協会賞・優秀賞受賞、映画化された『ペコロスの母に会いに行く』ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

98
私にもおそらく訪れるだろう母の介護。私はペコロス・岡野さんのようにはなれないだろうなぁ(汗)きっと三回忌になって?新たに思い出したり、冷静に考えられるようになったこともあるのだろう。なんだかんだ言ってもペコロスさんの根底には母・みつえさんに対する『愛』がある。介護はきれいごとじゃなく、現実だ。でも少しでもペコロスさんのような考え方・捉え方が出来たら、同じ介護でも苦しさだけじゃないかも・・と思う。いや、思いたい。今回は本のラスト5行に集約されているなぁ。2016/09/23

美登利

85
ペコロスさんの裏話的な本です。映画もとても良かったです。それを観たあとからはみつえさんが赤木春恵さんと重なってしまいます。私にも65歳くらいで(症状はもう少し前から出ていたけれど)アルツハイマーになった義母が居るので、ペコロスさんの本を読む度に一生懸命介護された姿に共感をする事が多いよりも、凄いな偉いなとずっと思っていました。早くにギブアップし、介護保険制度をバンバン使った私達は半分後ろめたさが残っていて。でも今、親の介護をしてる友人達を見るとアドバイスもできるんだよ、良い経験させて貰ってると思えます。2016/11/18

しゅわ

53
【図書館】認知症のお母さんとの日々をつづりったコミックエッセイが人気のペコロスさん。今回はちょっと趣向を変えてグループホームのお世話になる前の…みつえさん&その認知症とリアルに向き合った5年間の…漫画に描かなかった舞台裏を紹介したエッセイです。恥ずかしくて母親のパンツが買えなかった話や泥棒呼ばわりされてカッとした瞬間、帰りを駐車場で待っていた事などの“介護あるある話” 施設に預けるということやお金の話など、けっこう突っ込んだ話題もありました。2016/11/20

yamatoshiuruhashi

43
副題の「げなげな話」というのは、伝聞をもっともらしく伝える話の時によく使う。(要するに噂話くらいの意味かな。)その意味もあるのだろうが、むしろ著者は自分のやっていたことは「介護のようなこと」と謙遜の意味をこめているようだ。が、決して「ようなこと」ではなくまさしく「介護」そのものだったということがよくわかる。母親が認知症患者として通常では驚き憤るようなことをしても、それを「ネタをもらった」と明るく受け止める姿に救われる思いがする。介護されるかもしれない年齢に近づいて子供に迷惑をかけずに済むことを祈るばかり。2021/06/19

なつ

42
母の10歳上の姉が認知症となり、数年の間、旦那さんが1人でお世話をしていた。親戚である私達には「相変わらずチンプンカンプンなことを言っています」と笑いながら話していたけれど、亡くなった後で聞くと実は相当大変だったと。恐らく著者のお母さんと同じくらいの症状だったのでは。1人きりの介護は辛い事しんどい事もたくさんあったはずだけど限界まで頑張れたのは『妻とずっと一緒に居たい』という大きな愛と『施設に入れるなんてそんな可哀想なことできないと』いう強い想い。2016年初版だけど『介護コンビニ』、いつできるんだろう…2023/12/01

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