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脱出老人―フィリピン移住に最後の人生を賭ける日本人たち

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093884365
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日本脱出した高齢者達の衝撃ルポルタージュ

一年中温暖、物価は日本の3~5分の1、やさしく明るい国民性、原発ゼロ、年の差婚当たり前。日本で寂しく貧しく苦しい老後を過ごすなら、いっそのことフィリピンで幸せな老後を送りたいーーしかし、そう現実は甘くない。
恋人候補200人のナンパおじさん、19歳の妻と1歳の息子と、スラムで芋の葉を食べて暮らす元大手企業サラリーマン、東日本大震災を機に、東北から原発ゼロのフィリピンに移住した夫婦。ゴミ屋敷暮らしだった母親をセブ島に住まわせる娘、24歳年下妻とゴルフ三昧の元警察官。90歳の認知症の母親をフィリピン人メイドと介護する夫婦、「美しい島」で孤立死を選んだ元高校英語女性教師……。さまざまな「脱出老人」のジェットコースター人生を、マニラ在住、開高健ノンフィクション賞受賞作家が、フィリピン&日本で3年間にわたり徹底取材した衝撃のノンフィクション。

【編集担当からのおすすめ情報】
開高健ノンフィクション賞を受賞した『日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」』は、大きな話題を呼び、ベストセラーとなりました。その著者が次に挑んだテーマは、日本の高齢者達の老後の幸福。移住したからといって必ず幸せになるわけではないが、この本に登場する人たちは、日本の問題だらけで先行き不安な超高齢社会でもがき苦しみ、そして、日本を脱出するというアクションを起こした人たち。幸せな最期を迎えようと、あまりにもドラマチックな生きっぷりに、ぐんぐん引き込まれること間違いありません。

プロローグ
第1章 寂しさからの脱出
第2章 借金からの脱出
第3章 閉塞感からの脱出
第4章 北国からの脱出
第5章 ゴミ屋敷からの脱出
第6章 介護疲れからの脱出
第7章 美しい島へ
エピローグ

内容説明

恋人候補200人のナンパおじさん、19歳の妻とスラムで芋の葉を食べて暮らす元大手企業サラリーマン、震災を機に東北から原発ゼロのフィリピンに父母と移住した夫婦。ゴミ屋敷暮らしだった母親をセブ島に住まわせる娘、90歳の認知症の母親をフィリピン人メイドと介護する夫婦、「美しい島」で孤立死を選んだ元高校英語女性教師…。幸せな最期を求めて「脱出」というアクションを起こした高齢者たちの衝撃ルポルタージュ。

目次

第1章 寂しさからの脱出
第2章 借金からの脱出
第3章 閉塞感からの脱出
第4章 北国からの脱出
第5章 ゴミ屋敷からの脱出
第6章 介護疲れからの脱出
第7章 美しい島へ

著者等紹介

水谷竹秀[ミズタニタケヒデ]
1975年三重県桑名市生まれ。上智大学外国語学部卒業。ウェディング専門のカメラマンや新聞記者を経て、現在フィリピンを拠点にノンフィクションライターとして活動中。2011年『日本を捨てた男たちフィリピンに生きる「困窮邦人」』で第9回開高健ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

carl

21
筆者プロローグに有るように登場する方々をフィルターにして私なりの解を見つけられればと思ったが表紙のイメージからは程遠そうな話ばかりでだった。読後はやはりいつも通りなるようになるでしょうと思った。2018/08/09

遊々亭おさる

19
妻に逃げられ、天涯孤独の独り身生活。人恋しさに毎夜枕を濡らす俺って、もしかして孤独死予備軍??ここはいっちょう日本なんかにゃ見切りをつけて、フィリピン娘に死に水を取って貰うべく南国の太陽の下で婚活三昧だ!!愛情なんて求めてないさ。ただ、あの娘の温もりが欲しいだけ。若い娘を伴侶とすべく奮闘する微笑ましくも図々しい中澤久樹さん(65歳)が印象的な老年者によるフィリピン移住の実態を記録したルポ。みなさん、なかなかにジェットコースターな人生航路。煎じ積めればやっぱり人は独りでは生きていけません。男は女が必要さ。2015/12/04

あび

16
フィリピン人と結婚する日本人のおとっつぁんは総じてただのスケベジジーであり、ケーベツの対象くらいの気持ちであった。だが、ここで出てくる話題は、波乱万丈であり、んー、みんな大変なんだなーと何かしら思うところもあった。だが、言えることとしては、フィリピン人と結婚するおとっつぁんたちはスケベというのは当たっていた。2016/01/10

まいこ

14
年金を持ってフィリピンに移住した日本人たちのその後。男性単身の場合、結婚するとフィリピン人女性の家族まるごと経済的な支援をすることになるようで、兄弟の引越しや誕生日や、いろんな名目で援助しているうちに年金も退職金もなくなってしまうようだ。個人ODAか?一方で夫婦でフィリピンに移住し、好きなように生きて力尽きて自ら幕引きした話は、すごく理想的だと思った。2015/12/03

フクミミ

12
日本で相手にされない寂しい高齢の男性が、フィリピン女性の善意を強引に期待して来比するのは随分虫のいい話だと思います。 異文化を受け入れ、寛容になる、この部分が海外生活を豊かにするコツ。 一つ言えるのは日本で人に嫌われている人は、そのままでは間違いなく海外でも嫌われます。フィリピンの退職者ビザを申請するには、預託金を預けなければなりません。百万から五百万円くらいだそうですが、亡くなった後、預託金を返還してもらえますが、その手続きが恐ろしく面倒で、殆どの人が諦めるらしいのです。この部分は勉強になりました。2015/11/14

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