仔猫の肉球

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093884143
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

読んで心が軽くなる、処方箋エッセイ

「空気が読めない」「コミュ障」「役に立たない自分」……。本書は、そんな「生きづらさ」を抱える人たちへ贈る、処方箋エッセイです。
中学時代にいじめを受けて以来「生きづらさ」を抱え続けること二十数年、いまや「生きづらさ上級者」を自称する雨宮処凛さん。日々の中で編み出した「生きづらさに効く対処法」の数々を伝授します。「いかに人に嫌われるかを実践する」「子どもには、自分のダメぶりを積極的に見せる」「『効率』『スピード』『正確さ』は日本でしか通用しないローカルルール」などなど、厳しい毎日の中でこわばっていた心と体がふっと楽になるコツや言葉が満載。
白眉は、二匹の飼い猫たちと著者のエピソードの数々。誰の役に立たなくても、何の生産性がなくても、当たり前の顔で堂々と生きている猫たちの姿に衝撃を受ける著者。一方、大切な人を失って泣いている時に猫が救ってくれたことも。
読んで心がじんわりと温かく軽くなる、珠玉のエッセイ集です。

内容説明

この子と出会って私の人生は変わった。生きづらい世の中を生きやすくする、あたたかくて、柔らかくて、ふっと心がほぐれるエッセイ101篇。

目次

01 猫が教えてくれること(仔猫の肉球;近所の泥棒猫 ほか)
02 自分と仲良くする方法(自分と仲良くする方法;いかに人に嫌われるか ほか)
03 生きづらさを生きるコツ(孤独死防止協定;突然訪れた限界 ほか)
04 3・11に思う(震災直後のお葬式;真の意味での「自立」 ほか)
05 生きづらい社会で考える(いじめの記憶;条件つきじゃなくても ほか)

著者等紹介

雨宮処凛[アマミヤカリン]
1975年、北海道生まれ。作家・活動家。2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版/ちくま文庫)でデビュー。以来、「生きづらさ」や格差、貧困などの問題に取り組む。07年『生きさせろ!難民化する若者たち』(太田出版/ちくま文庫)で日本ジャーナリスト会議賞を受賞。「反貧困ネットワーク」世話人、「週刊金曜日」編集委員、フリーター全般労働組合組合員、「こわれ者の祭典」名誉会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パフちゃん@かのん変更

74
題名に釣られて読んだが、ねこの話は最初の少しだけ。新潟日報に連載されているエッセイ「『生きづらさ』を生きる」から抜粋されたもの。いじめからリストカットを繰り返してきた著者が、逞しく生きている。「いくら世間の目を気にしても、世間などは本当に困ったとき助けてなどくれないから気にする必要はない」という言葉と韓国の徴兵制についての話が心に残った。韓国の兵役は2年。代替服務制度はなく、拒否すれば1年半の刑務所暮らし。就職も難しくなる。人殺しも戦争もいやでフランスに亡命した青年の話。日本は大丈夫なのか。2015/09/30

壱萬弐仟縁

33
2008年初出。生き物全ての死亡率は100%(17頁)。遅かれ早かれの時間差だけがある。で、裁判で勝ちたいと思っているにっくき相手だが、死んだって、ていう天の声が聞こえたと思ったら、夢で目が覚めた。それが9月1日の今朝のことである。予言だったりしてね。人生でもっとも必要なのは、SOSを発信するちょっとの勇気と、暇そうな友人(99頁)。多忙な人は最初から相手にしてくれないので。他人は思い通りにならなくて当然との諦念(101頁)。2015/09/10

starbro

32
タイトルに魅かれ、新潟日報連載ということもあって、手に取りました。雨宮処凛初読です。角田光代の「今日も一日きみを見てた」的な猫エッセイと思いきや、かなり重たいテーマのエッセイでした。新潟日報連載時のタイトル「『生きづらさ』を生きる」の方がやはりしっくりきます。こういう本を教師に読ませ、中高のイジメ対処法の教材に使った方が良いのではないでしょうか?2015/07/18

30
かわいいねこの話から、日本の孕む社会問題まで。雨宮処凛さんの本は2冊目ですが、生きづらい心が軽くなる気がします。人を信じる、ってわたしも実はまだ難しいところがあります。まずは、自分と折り合いをつけるところから。年を取ることは悪いことではない。2015/11/01

ぴょこたん

23
読メさんの感想から手に取った本。私が欲していた本だったよう。10・20代は自殺のことばかり考え、30代になって「生きづらさ」とやっと上手く付き合えるようになった(勿論そんな簡単に克服などできず、今も闘っている)筆者のエッセイ。はじめは個人的な事が語られ、どう生きてきたのか、そして3.11を経、社会の様々な問題について考えを述べていく構成が良かった。自分と近い思いを抱いている点でシンパシーを感じ、だが自分よりももう一歩踏み込んだ視点を持っていることに考えさせられ、学ばせてもらった。今後も追いたい。お勧め。2015/11/04

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