出版社内容情報
旅を通して自分をめぐる思索の書
写真家・竹沢うるま。竹沢さんは約3年をかけて、100を超す国と地域を旅し、世界一周を果たします。普段は写真家としてファインダー越しに世界を見ている著者ですが、今作品ではカメラをペンに持ち替え、波瀾万丈の旅を、みずみずしい感性で言葉にしていきます。書き下ろしにして、鮮烈なデビュー作です。
旅の冒頭、シャーマンによる儀式で現れた極彩色のコンドル。コンドルに導かれた向かった先で、本人は無意識のうちに涙を流します。
北米-中米-南米では過去の自分自身と向き合い、アフリカで生と死について思索をめぐらせ、ユーラシアの最後、チベットで今回の旅を終わらせ、新しい旅が始まる。
スケールの大きい、壮大な自分自分をめぐる旅。歌に導かれて歩いた3年半が凝縮しています。
竹沢さんにしては珍しい、モノクロ写真も収録しています。
【編集担当からのおすすめ情報】
これまでには写真集で、多くの読者の心を揺さぶってきた写真家・竹沢うるま。今回は、文章で勝負します。デビュー作とは思えないボリュームとみずみずしい感性で綴った、新しいタイプのノンフィクション。著者の世界観に引き込まれ、自分についてゆっくり考えたくなるきっかけとして、普段の生活に何か物足りなさを感じている人への刺激として、格好の1冊です。
内容説明
1021日、103カ国―。気鋭の写真家が3年をかけて旅した地平線の先。その歩みの道標となったのは、生と死が同居する大地で紡がれた、数々の歌だった。旅行記の系譜に新時代を告げる渾身の処女作!
目次
鬱蒼とした森のなかで
旅立ちの朝
旅人の心を覗く窓
ふたつの出会い
川を下る
ゴリラのおばちゃん、現る
その村の名は
もっと深い世界へ
あの日の夜。二〇一一年三月一一日の日記
終わりを告げる雨
生きること。死ぬこと
旅を終わらせるということ
波がたゆたう
著者等紹介
竹沢うるま[タケザワウルマ]
1977年生まれ。写真家。雑誌「ダイビングワールド」のスタッフフォトグラファーを経て、2005年独立。雑誌、広告の分野で活躍し、これまで訪れた国と地域は135を超す。2010年3月、世界一周の旅に出発。北米、南米、アフリカ、ユーラシアを巡り、2012年末、1021日にわたる旅を終え、無事帰国(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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