日本人の値段―中国に買われたエリート技術者たち

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日本人の値段―中国に買われたエリート技術者たち

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093883771
  • NDC分類 502.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

中国に渡った日本人技術者の現在と未来

日本の技術の海外流出が止まらない。主な流出先は経済成長著しい中国だ。

その優れた技術が、中国のさまざまな分野で実用化されるのははなぜか?
それは日本人技術者が高額でヘッドハンティングされているという現実が、
きわめて大きい。

本書では、日本の自動車業界、家電業界、建設機械業界などから中国に渡った日本人技術者たちを丹念に取材。その実態を余すところなく明らかにする。
また技術者たちを中国に向かわせるヘッドハンターたちが、どうように技術者と中国企業を仲介をし、成功を導くのか、そのプロフェッショナルな仕事に極限まで迫る。

北京在住14年の日本人作家だからこそ書けた、迫真ドキュメント。




谷崎 光[タニザキ ヒカリ]
著・文・その他

内容説明

年俸2,700万(自動車エンジニア)はまだまだ安い!中国全土を3年かけ、のべ80人超を取材した迫真のドキュメント。北京在住14年の日本人作家だから書けたその舞台裏。

目次

第1章 自動車メーカーのエンジニア
第2章 ふたりの家電技術者
第3章 国際ヘッドハンターという仕事
第4章 建機メーカーの対日戦略
第5章 中国が狙う日本の技術

著者等紹介

谷崎光[タニザキヒカリ]
1964年生まれ。作家。2001年から北京大学経済学部留学を経て現在、北京在住14年目(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュラフ

25
"日本人の仕事に対する価値観というもの"と"日本のヒトという国富の流出"ということを考えさせられた。日本人というのはけっして会社に忠実なのではなく、仕事に対する自己実現を求めている技術者像というのが浮かび上がってくる。好きな仕事ができるなら彼らは頑張るのだが、その場がなくなってしまうから中国へと渡ってしまう。また、国の富とはカネとモノだけではなく、ヒトというのも大事。ヒトという国家のお宝をみすみす中国に渡らせてしまう日本という社会のあり方は問題。もう少しヒトを生かす場面をつくれないものかともどかしい思い。2015/11/28

ふぇるけん

18
中国の製造業で働く日本人技術者たち。中国の企業文化に満足しているわけではなくても働いているのは、やはり日本企業の技術者軽視にあるのか。グローバルな時代に技術流出を阻止せよ、というのはもはやナンセンスな部分もあると思うが、やはり良い人材や文化が日本に残るよう、社会が良い方向を目指せればいいなぁと願うばかり。2015/07/02

RmB

14
日本企業には、技術者はいても経営者がいないのだと思う。もはや、技術者の流出にとどまらず、シャープ、東芝のように買収、売却という時代になった。すでに、日系とか外資という言葉も死語に近いのかもしれません。2016/04/01

ちんれん

10
対象とする中国が規模がでかすぎるから「正確な数字」は把握することは出来ないために本書の数値はどれも大雑把で漠然としていた。①日本人の高齢な技術者が大量に中国に買われている②韓国人技術者は40代も多く日本人より価値が高い③日本企業の特許を企業が開発者に渡さない体質④基礎要素開発を中国がやらない、出来ない背景⑤人材、技術流出に無防備な日本企業などよくわかった。2015/02/10

ジュースの素

6
中国人と日本人は根本的に人間の構成が違うと始終感じた。 でも時代が時代だけに日本人のようなきめ細やかな設計や対応が必要とされている。技術の高い日本人を欲しいのは解るが その技術を彼らが取得しようと思う事はなく、使うだけだ。一党支配の上部の官僚たちの腐りきったやり方は今後も続く。柔軟で人に合わせる事が出来る日本人の特性は・・・未来にも通用するだろうか。2016/11/20

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