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出版社内容情報
時代や状況で変容する「正義」の本質を抉る
「正しいこと」とは何か。時代や社会、性別、立場、職業などによって、常に変容する「正しさ」の本質を、具体的な事例をあげながら、わかりやすく解説する。ギリシャ哲学から説き起こされがちな西欧型の「正義」は果たして正しいのか? あらゆる宗教、哲学、倫理学などをふまえた上で、現代人にとっての「正しさ」を掘り下げる。「原発」「エネルギー問題」にみる「正しさ」とは何か? 戦争における「正しさ」とは? 男女関係における「正しさ」とは? 会社の上下関係にみる「正しさ」とは? など科学的思考によって、現代の生活に役立つ「正しさ」を明快に整理し、日本特有の「空気」にダマされず、生き抜くための哲学書であり、実用書です。
【編集担当からのおすすめ情報】
武田教授が実際に大学の講義で使っている内容やWEBマガジン「ブックピープル」で大好評連載中の「ガリレオ放談」などから、選りすぐりのテーマで構成しました。社会や時代の「空気」にダマされたくない人にとって必読の書です。
目次
1限 「正しいこと」―電力事情から見る現代日本の「正しさ」(「正しいこと」を考えるスタートライン;節電の裏にある「自分勝手な正しさ」;トリックで作られる「正しさ」;核保有は正しいか否か)
2限 「正しさ」の慣性力―歴史の中で変遷する「正義」(自殺したソクラテスの正義;戦争の正義;東京大空襲と尖閣諸島;「正しさ」と慣性の法則;アメリカの正義は「西に行く」)
3限 専門家の「正しさ」―立場によって変わる「善悪」(医師と寿司職人に共通する倫理;有罪判決を受けた地震学者;科学技術が生む「正しさ」と「ウソ」)
4限 男と女、上司と私の不思議な関係―「正しさ」の老若男女問題(男と女は平等ではない;なぜ上司と意見が違うのか?;親子喧嘩は犬も喰わない)
5限 日本社会の正義―「正しさ」は空気が作り出す(「タバコを吸うな!」という空気的事実;大新聞の「事実」は空気で変わる;欧米崇拝していればいいという空気)
著者等紹介
武田邦彦[タケダクニヒコ]
1943年東京都生まれ。工学博士。東京大学教養学部基礎科学科卒業。その後、旭化成ウラン濃縮研究所所長、芝浦工業大学工学部教授、名古屋大学大学院教授を経て、中部大学教授。世界で初めて化学法によるウラン濃縮に成功し日本原子力学会平和利用特賞を受賞、内閣府原子力委員会および安全委員会専門委員などを歴任。原子力、環境問題をめぐる発言で注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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