暴走する原発―チェルノブイリから福島へ これから起こる本当のこと

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暴走する原発―チェルノブイリから福島へ これから起こる本当のこと

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093881906
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

チェルノブイリから福島へ 戦慄の明日

チェルノブイリ原発事故以降、ウクライナとベラルーシ、周辺諸国でどのように汚染が広がり、人々が食べ物から被曝していったか、5年後、10年後のデータで明らかにしていきます。 2011年5月1日現在、日本の子どもたちが通う福島県の幼稚園・小・中学校で暫定基準とされた放射線の年間被曝許容量は、ウクライナで強制避難地域とされた土地で年間に被曝する放射線量の4倍です。このままでは、チェルノブイリの被曝の悪夢が、日本で再現されてしまいます。
50回以上チェルノブイリ原発事故被災地の取材を重ねた著者が、現地と協力して93年に避難民健康調査をしたデータも掲載。事故直後の政府からの「健康に影響はない」発言、避難地域をなるべく小さくしようと動いたこと、食べ物の放射線基準値の引き上げ…旧ソ連と2011年の日本は同じ事が起きているのが読み進むにつれて戦慄をもって迫ってきます。 これから福島がどのように復興していく道があるのかを考えるための必読書です。

目次

第1章 チェルノブイリから福島へ
第2章 チェルノブイリ原発事故
第3章 汚染の規模
第4章 体内被曝の現実
第5章 小児甲状腺がんの激増
第6章 避難民調査報告
特別寄稿 広河隆一氏に期待する(広瀬隆)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金平糖

12
チェリノブイリは対岸の火事と何も学ばなかった日本は『人間の命よりも原子力産業を守る』としているように見えるという広河氏に共感。『政府や企業の言い分を垂れ流すテレビを中心とするマスメディア、安全発言を後押しする発言を繰り返す学者たちに対して、なぜ怒りを持たず、あきらめる人々がこれほど多いのか』私は怒りを何処にどのようにぶつけたらいいかわからない。日本は間違いなくチェリノブイリと同じ過程を辿るのでしょう…。健康被害が出ても広島や長崎の被爆者同様、原発との関連を証明出来ないと政府も東電も責任を取らないと思う。2012/05/20

ひめ

5
チェルノブイリの事故後、現地調査を行った著者の詳細なレポートがベース。読めば読むほど、福島の現在と重なり合い、そこから描かれる未来図に戦慄を覚えずにはいられない。事故直後、『放射性物質は何万年(それ以上のものも)も地上に残るのに、とんでもない負の遺産を未来の子どもたちに残してしまった』と痛悔の涙に暮れたが、まさに同じことを、解説で広瀬氏が慟哭されていて胸を突かれた。一番起こしてはいけない事故がこの国で起きた、未来のために大人が負わなければあまりに申し訳が立たない。改めて心に刻む。2011/07/05

もっさん

4
第二章から第六章は絶版になっている『チェルノブイリの真実』に加筆したもの。私はそれを福島第一が爆発した直後に読んで、ロシア政府の隠蔽に驚いたが、三ヶ月たった今、読んでみると同じことが日本でも繰り返されていることに怒りと恐怖を覚えた。これは読むべき。2011/06/09

どりたま

3
チェルノブイリ事故は今回の福島と比べるには大きすぎると思っていましたが、この本を読むとそんなことないことがよくわかります。今後の日本の未来がわかるようで怖い気はしますが、起こったことから誰も逃げれれませんのでこの本を参考にしたいと思います。第六章の調査報告は非常に参考になると思います。いまさらですが、なぜチェルノブイリ事故のとき自分が無関心だったのか悔やまれます。2011/10/05

Akio Kudo

2
★★★ チェルノブイリの凄惨さがよく伝わる。2018/09/23

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