考えない練習

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093881067
  • NDC分類 188.74
  • Cコード C0095

出版社内容情報

話題の僧侶による、休脳のススメ

「イライラ」「不安」は、練習でなくせる。

考えすぎて、悩みがつきない私たちに必要なものは、
もっと「五感」を大切にする生活。
それは難しいことではなく、ちょっとしたコツの習得で可能になる。

本書では、その方法(練習)を、気鋭の僧侶が余すことなく語りかける。

さらに脳研究者・池谷裕二さんとの
「心と脳の不思議な関係」と題した対談も収録。

小池龍之介氏の著作のなかでもっとも実践的といえる本書で、
不安のない日常を手にしよう。

【編集担当からのおすすめ情報】
読売新聞、毎日新聞、Hanako、週刊朝日、多くのメディアで絶賛されました。


はじめに
第1章 思考という病 考えることで、人は「無知」になる

「脳内ひきこもり」が集中力を低下させる
人間の三つの基本煩悩─「怒り」と「欲」と「迷い」
心を律し「正しく考える」ためのトレーニング
念のセンサーで常に心の防犯チェック
感覚に能動的になることで、心は充足する

第2章 身体と心の操り方 イライラや不安をなくす練習

1 話す
話し方の基礎は、自分の声音の観察から
「慢」の煩悩が、余計な口答えをさせている
ネガティブな思考を捨て去る練習
謝罪の際には具体的な改善策を述べる
自分のための言い訳は、相手の苦しみを増すだけ
誠実な言い訳で相手の苦をケアしてあげる
脳が錯覚する、短期的な利害と長期的な利害
悪口は結果的に自分の心を汚す
嘘を積み重ねると、頭が悪くなる!?
無駄話を他人に押しつけない
現代日本に蔓延する「ありがとう病」は心を歪ませる
感謝も、メリハリとバリエーションが必要

コラム1 呼吸する

2 聞く
音に「洗脳」されないように、自覚的であること
「諸行無常を聞く練習」で意識を鋭敏化させる
世界に耳を澄ませば、世界が変わる
相手の苦の音を観察することがコミュニケーションの基礎
批判された時は、相手の苦しみを探して余裕を持つ
心の情報操作を入り口で止める練習

コラム2 嗅ぐ


3 見る
刺激の強い視覚は煩悩を育てやすい
「私は苦しんでいるのに、相手は苦しんでいない」の誤解
観察結果を自我にいちいちフィードバックしない
お釈迦様の半眼をマネして集中してみる
自分の表情にも常に自覚的であること

コラム3 笑う

4 書く/読む
「受け入れられたい」欲求がお金を生み出す
煩悩は、求めれば求めるほど増えるもの
匿名掲示板は無慚の心を増幅させる
メールでも、お互いの自我を刺激しない
書くことで、己の感情を見つめてみる

コラム4 計画する

5 食べる
「してはいけない」と思えば思うほどしたくなる脳の不思議
「足るを知る」訓練で自分の適量を知る
考えない食べ方レッスン前編 ひとつひとつの動作に鋭敏に意識を置く
考えない食べ方レッスン後編 舌の動きに留意する
コラム5 料理する

6 捨てる
失うのが怖いという概念が自分の負担を増す
ものを捨てないことが「無明」の領域を育てている
執着からの脱出のために─「捨てる」訓練
自我肥大させるお金から自由になる

コラム6 買う
コラム7 待つ

7 触れる
集中力が途切れたら、触れている感覚に注意を向けてみる
「痒いから◯く」の暴走を止めてみる

コラム8 休む/遊ぶ/逃避する

8 育てる
「あなたのため」のアドバイス攻撃をしない
「自分の意見を押しつけたい」欲に操られない
同情や心配はほどほどにセーブする
激しい感情ではなく、淡い慈悲を育てる
ルールを守らないと、心がマイナスを引き寄せる
親の操り人形にせず、子どもを受容する育て方
男女間も「説得」によって愛を育てる
「降伏」する人が鍵を握る

コラム9 眠る

第3章 対談 池谷裕二×小池龍之介
僧侶が脳研究者に聞いた「脳と心の不思議な関係」

「身体と心の操り方」早見表



小池 龍之介[コイケ リュウノスケ]
著・文・その他

内容説明

頭で考えずに、もっと五感を使おう。すると、イライラや不安が消えていく―。

目次

第1章 思考という病―考えることで、人は「無知」になる
第2章 身体と心の操り方―イライラや不安をなくす練習(話す;聞く;見る;書く/読む;食べる;捨てる;触れる;育てる)
第3章 対談(池谷裕二×小池龍之介)―僧侶が脳研究者に聞いた「脳と心の不思議な関係」

著者等紹介

小池龍之介[コイケリュウノスケ]
1978年生まれ。山口県出身。月読寺(東京都世田谷区)住職、正現寺(山口県)副住職。東京大学教養学部卒。2003年、ウェブサイト「家出空間」を立ち上げる。2003年から07年まで、お寺とカフェの機能を兼ね備えた「iede cafe」を展開、2010年再開。それ以後、自身の修行のかたわら、月読寺や新宿朝日カルチャーセンターなどで一般向けに坐禅指導を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

162
インフェルノ(D.ブラウン)で「考えないようとしても無駄。思考の的を変える。」ということを読み取ったのですが、この考えとは真逆の本書。しかしながら、思考の的を変えることが出来なかった場合も当然あるので、そんな時は本書の考え方を試す価値がある、というかやってみたいと思う内容が詰まった本書でした。良本だと思います。2021/12/05

団塊シニア

116
人は電車や他人のせいで遅れるときは自分のせいで遅れるときよりもイライラするという。いわゆる現代人は「待つこと」が苦手、そんなとき「心が穏やかになるように」と念じる、いわゆる瞑想することが時間を無駄にしない練習になるという筆者の意見は納得できる。2013/02/05

rubix56

107
心の歪みを矯正する本だと思う。 そのことで、通過する膨大な情報に一喜一憂することなく、 心の状態を受け入れるようになるはず。 仏教に興味を持つきっかけになりそう2012/04/20

morinokazedayori

71
★★★★★仏教については、歴史の教科書に出てきたり人を弔ったりするもの、程度の認識しかなかったが、仏陀の頃からの教えが今の時代にも実用的な心の処方箋となることに驚いた。人間の基本的煩悩「怒り」「欲」「迷い」により、人は苦しむが、これは全て思考のなせる業だという。正しくない思考をやめ五感を研ぎ澄ますことで、今その瞬間瞬間を大切に生きるのが大事だ、ということがよく分かった。時折読み返し、正しくありたい。 2015/10/03

ぱんにゃー

68
『心はひたすら「より強い刺激を求めて暴走する」という特徴をもっている』  「怒り(あっち行け)」と「欲(もっと来い)」の振り子。その原動力が「迷い」。/「頭で考えない」と自分の心(この仕組み)がクリアーに見えてくるよ。ちょっとづづ(^^♪(コ)2014/05/21

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