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花迎え

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093881029
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

恋愛小説の第一人者が、2001~2009の10年間に発表したエッセーから傑作ばかりを選んだぜいたくなエッセー集。円熟期の著者が、人間について、恋愛について、社会について、豊かに、そして縦横に語ります。

内容説明

精一杯、愛してきたと思う。自らをそう信じさせる根拠は、ラブシーンの記憶でもベッドシーンの思い出でもなく、男を待つ時間の高揚感が染みついてしまったこの体だ。恋愛と戦争、旅と読書。世界を丸ごととらえた10年ぶりのエッセイ集。

目次

1 色―口紅、汗、匂いとエロス。男を待つ時間の記憶。少女から大人の女へ 時は過ぎゆく。(汗;化ける ほか)
2 旅―日々を暮す福岡から「マイマイ新子」のふるさとへ、そして、アジア、ヨーロッパへ。(北に広がる海;マイマイ新子のふるさと ほか)
3 風―老いの問題から拉致問題まで、9・11からイラク攻撃まで 時代の風を考察する。(ラベリングと真実追求;男の宗教 ほか)
4 流―中高年の恋愛は「黄色の純愛」。映画やオペラ、音楽を娯しみ、昨日の通りに明日を生きる。(流れゆく日々)
5 本―読んだつもりの本と嫌いなはずの本。川端康成・三島由紀夫から須賀敦子・吉田修一までを味わう。(見栄をはる;嫌いなはずの本 ほか)

著者等紹介

高樹のぶ子[タカギノブコ]
1946年、山口県防府市生れ。84年「光抱く友よ」で芥川賞、95年『水脈』で女流文学賞、99年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニケ

4
2000年から10年くらいの文を集めた高樹のぶ子のエッセイ。冒頭に一つだけ掌編小説「花迎え」という短編が収められていた。脳内出血で倒れたのっぺりとした顔で眠っている入院中の伯母を見舞いに来た主人公。二人部屋の隣のベッドの患者とその見舞い客との艶めいた湿気を帯びた会話。手に汗握り息を止めて様子を伺う…なんとそれは!5つに分かれたエッセイの本の章では、読みたい本がてんこ盛りになってしまった。 2014/06/25

桐葉

0
はじめの短編がよかった。あとのエッセイは,らしいと言えばらしいが,なかなか進まなかった。2015/02/25

REGALO

0
短編小説を読み、面白そうだと思って手に取った。しかし、本編のエッセイに関しては、気軽にすらすらと読めなかった。このエッセイを読んで、皮肉にも林真理子の偉大さが分かった。重い話題も軽快に描く、彼女の凄さを再認識させられた。たぶん高木のぶ子のエッセイはこの先、読むことはないだろう。しかし、巻末の本の紹介や小説は面白かった。2014/06/30

なむ

0
 大人の感性を見せつけられた気がしました。2013/09/23

sabasand

0
点訳

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