出版社内容情報
恋愛小説の第一人者が、2001~2009の10年間に発表したエッセーから傑作ばかりを選んだぜいたくなエッセー集。円熟期の著者が、人間について、恋愛について、社会について、豊かに、そして縦横に語ります。
内容説明
精一杯、愛してきたと思う。自らをそう信じさせる根拠は、ラブシーンの記憶でもベッドシーンの思い出でもなく、男を待つ時間の高揚感が染みついてしまったこの体だ。恋愛と戦争、旅と読書。世界を丸ごととらえた10年ぶりのエッセイ集。
目次
1 色―口紅、汗、匂いとエロス。男を待つ時間の記憶。少女から大人の女へ 時は過ぎゆく。(汗;化ける ほか)
2 旅―日々を暮す福岡から「マイマイ新子」のふるさとへ、そして、アジア、ヨーロッパへ。(北に広がる海;マイマイ新子のふるさと ほか)
3 風―老いの問題から拉致問題まで、9・11からイラク攻撃まで 時代の風を考察する。(ラベリングと真実追求;男の宗教 ほか)
4 流―中高年の恋愛は「黄色の純愛」。映画やオペラ、音楽を娯しみ、昨日の通りに明日を生きる。(流れゆく日々)
5 本―読んだつもりの本と嫌いなはずの本。川端康成・三島由紀夫から須賀敦子・吉田修一までを味わう。(見栄をはる;嫌いなはずの本 ほか)
著者等紹介
高樹のぶ子[タカギノブコ]
1946年、山口県防府市生れ。84年「光抱く友よ」で芥川賞、95年『水脈』で女流文学賞、99年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ニケ
桐葉
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なむ
sabasand